目次
1 征服・植民地時代(ラテンアメリカ文学の「出発点」―『コロンブス航海誌』;クロニカ―ラテンアメリカ文学の源流;ソル・ファナ・イネス・デ・ラ・クルス 植民地期メキシコに咲いたバロック文学の精華)
2 19世紀(イスパノアメリカ独立期の文学―ベリョ、エレディアと望郷の詩想;『ペリキーリョ・サルニエント』―イスパノアメリカ最初の長篇小説 ほか)
3 20世紀(オラシオ・キローガの短篇小説―密林の生と死;ガブリエラ・ミストラル―神格化されたイメージとその後 ほか)
4 21世紀(オルタナティヴな文学史、オルタナティヴな世界地図―ロベルト・ボラーニョにおける前衛運動とノマディズム;人気作家レオナルド・パドゥーラの誕生まで―出発点としての推理小説 ほか)
著者等紹介
久野量一[クノリョウイチ]
東京外国語大学教授、ラテンアメリカ、カリブ文学
松本健二[マツモトケンジ]
大阪大学教授。現代スペイン語圏ラテンアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
143
中南米は旅したことがあるので、旅中心(表紙はマチュピチュ)かと思いきや、作家・文学中心でした。マリオ・バルガス・リョサやガルシア・マルケス等メジャー所は、読んだことがありますが、他はほとんど未読なので、機会を見つけて読んでみたいと思います。 https://www.akashi.co.jp/book/b648343.html2024/07/29
今日もおひさま
4
本書が際立つのは60人弱の作家を紹介するにあたり、その作家研究者や専門性の高いのであろう筆者に寄稿させているので全体のまとまりや主題は見えづらいが、趣は明確。こうしたガイドブックとしては少数派だろう地政学的な語りの側面を強めた作家作品の紐解き、近現代ブーム当時と以後のラテンアメリカ文学の紐解き。 https://todayisalso-stroll.com/?p=48722025/01/07
Rieko Ito
3
軽い入門書と思わせるタイトルだが、読みごたえがあった。時代は植民地時代から現代にいたり、地域はスペイン語・ポルトガル語圏だけではなくカリブのフランス語・英語圏、さらにはアメリカ移民の文学まで目が向けられている。日本の書店でも平積みされるような有名なものから、マニアックと言っていい作家まで、まさに網羅している。また各章をその作家の研究者・翻訳者が執筆しており、作品愛が満ちている。各章は短くても内容は濃い。 2025/01/08
コウみん
3
近現代のラテンアメリカ文学史。 章が簡潔で分かりやすかった。 ラテンアメリカ文学を入門する人とかラテンアメリカ文学が好きな人なら面白く読むかも。2024/11/21
takao
2
ふむ2024/07/05