目次
1 変貌を遂げる政治と経済
2 内戦から復興へ
3 社会の姿
4 歴史と自然環境
5 豊かな芸術と文化遺産
6 日本とエルサルバドルの深い絆
著者等紹介
細野昭雄[ホソノアキオ]
国際協力機構(JICA)緒方貞子平和開発研究所シニアリサーチアドバイザー。1962年、アジア経済研究所、66年、国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC、CEPAL)。76年、筑波大学社会工学系、2000年、神戸大学経済経営研究所、03年、在エルサルバドル共和国大使、08年、政策研究大学院大学教授、11年国際協力機構緒方貞子平和開発研究所長を経て、13年から現職
田中高[タナカタカシ]
中部大学国際関係学部教授。1983年から85年、在ホンジュラス、エルサルバドル国連開発計画(UNDP)事務所プログラムオフィサー。85年から87年、在ニカラグア日本大使館専門調査員。四日市大学を経て現職。ハバナ大学客員研究員、オハイオ大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zoe
14
2024年。エルサルバドルは中南米において1966年に日本の製造業が初めて投資した国である。それ以来、基本的には親日の国とされる。以前は内戦により荒れていたが、1992年に民主主義国家建設が進めた。とは言え、若者が犯罪集団に取り込まれるなど、犯罪死亡率が極めて高いことでも知られてきた。2019年にブケレ大統領が就任して以降の対策により犯罪が減少した。また、ビットコインを導入した。コーヒーでも関係がある。最近の外交政策はしたたかで、中国とも米国ともバランスを取りながら接近している。2024/07/07
takao
2
ふむ2024/06/28
印度 洋一郎
0
中米の小国エルサルバドルに関する解説本だが、やはり70年代から90年代まで続いた内戦に関係する記述が多い。周辺諸国に比べ、外国資本ではなく、地場資本の支配が強固だった事で、資本家側の「自分達の財産を守る」意識と被支配層である農民層の「自分達から搾取されたものを取り返す」意識が激突し、内戦が激化したという指摘は興味深い。内戦後も、支配層と反政府勢力系の二大政党が対立しつつもかろうじて政治的安定が維持されるものの、双方が汚職事件を引き越しており、元反政府系大統領が汚職を追求されて、隣国ニカラグアに亡命する事も2025/02/14