内容説明
イギリス、オーストラリア、オランダ、ドイツ、フランス、そして日本…。6か国の大学改革を比較評価する。知識基盤社会における高度人材の育成とイノベーション創出に応えられる高等教育改革とはどのようなものか。諸外国と日本の大学改革の成果と課題を政治経済学的な視点から比較評価し、日本の改革の失敗の本質を見定め、異なる改革の方向性と具体策を明らかにする。
目次
本書の目的と分析の枠組み
第1部 高等教育改革の軌跡(イギリス―自律から新たな自律へ;オーストラリア―連邦政府主導による市場化と国際化;オランダ―ハイブリッド・モデルへ ほか)
第2部 高等教育の政策過程(イギリス―政権交代を超えた改革;オーストラリア―実験的改革の試行と転換;オランダ―科学的な分析と合意形成 ほか)
第3部 高等教育改革の比較分析(高等教育改革の国際比較―改革の内容と成果;高等教育改革のの政策過程―政策形成能力の比較)
日本の高等教育は立ち直れるか
大学ファンド―失敗に学ばず、更なる統制強化へ
著者等紹介
田中秀明[タナカヒデアキ]
明治大学公共政策大学院教授。専門:財政学、社会保障・高等教育財政、公共政策
大森不二雄[オオモリフジオ]
東北大学高度教養教育・学生支援機構教授。専門:教育社会学、高等教育、教育政策
杉本和弘[スギモトカズヒロ]
東北大学高度教養教育・学生支援機構教授。専門:比較教育、教育社会学、高等教育
大場淳[オオバジュン]
広島大学高等教育研究開発センター准教授。専門:高等教育、教育行政、比較教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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