大学生がレイシズムに向き合って考えてみた―差別の「いま」を読み解くための入門書

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  • サイズ A5判/ページ数 168p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784750356730
  • NDC分類 316.8
  • Cコード C0036

出版社内容情報

身近なことからそもそもの概念、アメリカの奴隷制の歴史まで――レイシズムをめぐるさまざまな「問い」にアメリカ史ゼミの学生たちが歴史を紐解き、真摯に向き合った、レイシズムを学ぶための「超」入門書。

内容説明

大学生の視点からレイシズムを学ぶ超入門書。レイシズム、それってなに?日本に人種差別はないんでしょ?―日本や自分とは関係ない話、遠い国の問題だとされる「レイシズム」。アメリカ史ゼミの学生たちが、歴史を丁寧に紐解きながらレイシズムをめぐる様々な「問い」に真摯に向き合った、社会とわたしをつなぐQ&A集。

目次

第1章 身近なこと編(日本にレイシズムってあるの?;民族差別って人種差別となにが違うの?;障がい者に対する差別事件はどうして起こるの? ほか)
第2章 そもそも編(レイシズムはそもそもどんな考えなんだろう?;いつレイシズムが生まれたの?;レイシズムと優生思想って関係あるの? ほか)
第3章 アメリカ編(アメリカは「自由」と「平等」の国と言われるのに、なぜこんなにレイシズムが激しいの?;奴隷制下で黒人たちはどのように闘ってきたの?;奴隷解放ってなんだったの? ほか)
座談会―私たちはレイシズムにどのように向き合えばいいの?

著者等紹介

貴堂嘉之[キドウヨシユキ]
1966年、東京生まれ。一橋大学大学院社会学研究科教授。博士(学術)。専門はアメリカ合衆国史、人種・エスニシティ・ジェンダー研究、移民研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tomatobook

2
恥ずかしながら、レイシズムという言葉を聞いたことがなかった。人種主義、人種差別と訳されることがあるが、人種による差別だけでなく、民族や先祖から子孫へと受け継がれる血統や系統を意味する出自に基づく差別も含む。使い方や受け取り方によっては美白、ハーフはレイシズムになることがある。レイシズムと無関係な人はいないし、無関心がレイシズムを生み出しているかもしれない。加害者にもなりうるし被害者にもなる。日常レベルの気づきが大切だと思う。2025/04/07

U-Tchallenge

1
大学生がレイシズムについて考えたことが書かれた一冊。なるべく平易な文章で書かれている印象であった。また、レイシズムについて広く考えることができるよう、さまざまなトピックが散りばめられていた。日本だとレイシズムなんて関係のないことではないか、と思っている者にこそ手に取ってみてほしい一冊であった。2024/10/13

hirokoshi

0
人種差別撤廃条約に日本は1995年に加入しているのだけど、その取り組みの不十分さを国連から再三指摘される(そして消極的な姿勢を続けている)とは知らなかった。メモ【人種差別撤廃条約 総括所見】 知らなければ無自覚のうちに加害者になってしまうことはありうるという指摘、ほんとにその通りで、「自分は〇〇は気にしないから差別心はない」と公言している人が悪気なくデリカシーのない発言をしているのをたびたび見かける。他人事ではない。2024/11/29

こだっく

0
差別をなくすには、問題を認識することから始まるのかなと思った。自分とほぼ同年代の人とは思えないほど緻密に研究されて、かつわかりやすい文章で書かれており、すごいなと思いつつ悔しかった。2024/10/27

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