内容説明
近未来の児相を模索する。社会や家族の変容は児童相談所に何をもたらしてきたのか。児童相談所やその他の機関、団体への綿密な取材をもとに、家族再統合や自立支援、虐待対応など、取り組むべき喫緊の課題と現状をリアルに伝え、今なお進化し続ける激動期の児童相談所の姿を映し出す。
目次
序章 児童相談所とは、児童相談所の現状
第1部 児童相談所小史(戦後から現在に至るまでの児童相談所と児童虐待の変遷;児童相談所運営・実務マニュアルの変遷からみる児相史;過去と現在の児童相談所に寄せられる相談内容から読み取れるもの)
第2部 変化を迫られる児童相談所から進化する児童相談所へ(虐待通告と介入;家族再統合事業:単に家庭に戻すのではなく地域に戻すという視点;大都市部においてセンター化する児童相談所;新しい児童相談所は何をめざしているか:東京都特別区児童相談所;地域の社会資源との連携・協働;地域の施設を活用する:親子ショートステイ・ショートケア;一時保護中の子どもの権利擁護と心理教育;司法関与のあり方;これからの児相は何をめざすべきか:現状と課題)
著者等紹介
平野恵久[ヒラノヨシヒサ]
東京都出身。昭和47年埼玉大学教育学部卒業。埼玉県に入職(心理職)。埼玉県中央児童相談所をはじめとして児童相談所、精神衛生センター、婦人相談所、障害者リハビリテーションセンター、県本庁児童福祉課、同福祉施設監査員、保健所、福祉保健総合センターを歴任し、平成15年さいたま市児童相談所長、平成17年埼玉県社会福祉事業団児童養護施設いわつき施設長及びいわつき乳児院施設長、平成19年埼玉県南児童相談所長、平成21年定年退職。退職後は埼玉県社会福祉協議会経営相談員、平成24年埼玉大学大学院経済科学研究科博士前期課程修了(修士)、福祉専門学校講師を経て現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。