内容説明
第一次世界大戦において電話交換手として同盟国との連絡を仲介した、アメリカ陸軍通信隊の女性たち。軍人としてのアイデンティティを抱き、命懸けで任務にあたったにもかかわらず、その存在は忘却されてきた。彼女たちの知られざる姿に光を当て、ジェンダー、技術、戦争が交差する歴史のダイナミズムを描き出す。
目次
第1章 アメリカ最後の市民
第2章 中立の敗北、電話の戦争と平和
第3章 兵士の募集と女性の応募
第4章 海の向こうへ
第5章 荷物をまとめて
第6章 ウィルソンの転向と通信隊の出港
第7章 戦地のアメリカ人
第8章 マルヌの反撃
第9章 民主主義のためのウィルソンの闘い
第10章 ムーズ・アルゴンヌの団結
第11章 勝利の“メダル”なき平和
第12章 二〇世紀の長い闘い
著者等紹介
コッブス,エリザベス[コッブス,エリザベス] [Cobbs,Elizabeth]
歴史家、作家、ドキュメンタリー映画製作者。テキサスA&M大学教授。スタンフォード大学でPh.D.(歴史学)取得。歴史家でありながら定評のあるフィクションの著作を多数執筆しているベストセラー作家でもある
石井香江[イシイカエ]
同志社大学グローバル地域文化学部教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。2006年に同大学院博士号(社会学)取得。専門は、社会学、社会史・ジェンダー史
綿谷志穂[ワタタニシホ]
翻訳者。東京都出身、東京大学教育学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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