目次
第1部 家族に含まれるもの(つねに「他人」が家にいる―オマーン移民の家族と「ハーディマ(奴隷/メイド)」
団欒と社交のある暮らし―イエメン・サナアの事例から
家族に絡めとられる―モロッコのベルベル人母子にみる家族の捉え方)
第2部 家族に死が訪れるとき(母という家庭の中心―あるエジプト人母の姿から;上エジプト出身者の葬儀告示から考える家族のつながり;妻に家の半分を遺す―エジプトの地方の町に生きたある男性の一生)
第3部 家族をめぐる法の論理(ムスリム家族法の近代化と宗教コミュニティ間の対立;変わりゆく家族のかたち―現代イランの場合;名誉殺人と二つの家族像―トルコの刑法改正が映しだすもの)
第4部 家族に入り込む政治(議会を牛耳った家族;出生率低下があらわす家族のかたち―チュニジア南部タタウィーン地域の事例;国境を越えるパレスチナ難民の家族―市民権が意味すること)
著者等紹介
長沢栄治[ナガサワエイジ]
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フェロー、東京大学名誉教授。専攻:中東地域研究、近代エジプト社会経済史
竹村和朗[タケムラカズアキ]
高千穂大学人間科学部准教授。専攻:中東地域研究、文化人類学、法と社会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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