出版社内容情報
宗教2世の当事者たちはどういう世界を生きて、今なお生きづらさをかかえているのか。本書は自ら声をあげはじめた当事者と、宗教問題・子どもの権利問題に第一線で関わってきた専門家が「宗教2世問題」の争点と必要な支援のあり方について考える。
内容説明
統一教会、オウム真理教、天理教、エホバの証人、創価学会…。自らもピアサポーターとして活躍する当事者たちの語りと、宗教/子どもの権利問題に長年挑んできた専門家との対話から、宗教2世問題の解決と必要な支援のあり方について考える。
目次
第1部 談話 宗教2世が宗教2世を支援する(自分がこう感じているとか、ほんとうはこうしたいとか、これがやりたい、これが好きだとかを徹底的に否定されながら育つんです。―統一教会を脱会して声をあげた、ぷるもさん;私の人生は、悔しさと怒りで突っ走ってきたようなもので。絶対成功してやろうと、それだけを思って生きてきました。―オウム真理教を脱会して発信を始めた、まひろさん;親も被害者であり、子どもも被害者であると思います。―天理教教会の五代目、ヨシさん;弟の葬式が終わってから、すぐ家を出ました。この家にいたらやばいなと。もう一秒たりともいられないと思ったんです。―エホバの証人を辞めてピアサポーターとして活躍する、ちざわりんさん;「なんで怒っちゃいけないと思っているの?」と尋ねられたときに、「あ、私のなかにまだ宗教の教えが残っているんだ」という衝撃がありました。―宗教2世マンガの作者、菊池真理子さん)
第2部 対談 各分野のプロフェッショナルはどう考えるか(末冨芳×横道誠 宗教2世問題をいかに世間、社会、支援者に知ってもらうか―子ども政策を専門とする、末冨芳さんとの対談;安井飛鳥×横道誠 子どもの権利の観点から、子どもの信仰の自由をどう保障していくのか―ソーシャルワーカー兼弁護士、安井飛鳥さんとの対談;藤倉善郎×横道誠 カルト問題の知識はじつは必須じゃないんですよね―『やや日刊カルト新聞』代表、藤倉善郎さんとの対談;塚田穂高×横道誠 「宗教2世」問題が、多文化共生、多文化理解の文脈につながっていくということは非常に重要だと思っています―宗教社会学者・塚田穂高さんとの対談)
著者等紹介
横道誠[ヨコミチマコト]
京都府立大学文学部准教授。1979年生まれ。大阪市出身。文学博士(京都大学)。専門は文学・当事者研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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