内容説明
カッコつけ/見栄/空虚さ/嫉妬/孤独…ウソつきな“わたし”と向き合い、身近な言葉やカルチャーから生きるヒントを紡ぎ出す。
目次
第1章 「いつもの自分」と「架空の自分」
第2章 他者の思惑
第3章 「わたし」は何者か
第4章 仕事と趣味について
第5章 フィルター越しに見る世界
第6章 汚物の言葉
第7章 ペルソナと過剰適応
第8章 退屈と享楽
著者等紹介
稲垣智則[イナガキトモノリ]
1978年生まれ。上智大学文学部心理学科卒業、上智大学文学研究科心理学専攻博士前期課程臨床心理学コース修了、上智大学文学研究科心理学専攻博士後期課程単位取得後退学。臨床心理士・公認心理師・博士(心理学)。スクールカウンセラーや教育相談所相談員などを経て、現在東海大学ティーチングクオリフィケーションセンター准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】
23
心理学から考える虚栄心、という興味深いテーマだったので読み始めたが、余暇に軽く読める感じではなかった。読みやすくはないが、つまらないわけではないので、もう少し時間があるときにじっくり読んでみたい。2023/06/13
*
10
「何を平均的とするか」の価値観は、誰も同じ様でバラバラ。更に、そのギャップを「どう(どこまで)埋めたいか」も違うから、自分の見せ方はズレていく▼何度でも身に染み込ませたい真実、それは「独善的な自己嫌悪は心の毒」。ノイズが多すぎて、本当の問題に辿り着けない(自分と向き合えない)状況は止めたい。2023/06/05
しょうゆ
3
ニセの自分をテーマに著者が心理学的に切り込んだエッセイ集。とはいえ、心理学の本質的に大事な部分を知的に論考したもので、人間について深く考えさせられる。ユング心理学、サリヴァン、ドストエフスキーに哲学、さらにはゲームなどのサブカルチャーも駆使して、縦横無尽に議論が展開するのがとても心地よく、爽快だった。第三弾の執筆が待ち遠しい2023/11/12
金平糖
3
C+。2023/05/30
Hachi_bee
2
著者によると、「はっきりと『エッセイ』です」が、もしかしたら哲学書かも知れない。 冒頭から「ペルソナ」というキーワードが浮かんでいたが、第7章のタイトルがまさに「ペルソナと過剰適応」目次をめくらないとこのタイトルがわからない仕掛け。[字数制限を恨めしく思いながら] https://www.facebook.com/inagakitomonori/posts/pfbid02YMZkFQu8UJZH8pvFCEG82xoYDmFBxFPXbtNnNTqZ34ECBB64XoEQ9gXoyuxpFCwbl2023/09/10
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