出版社内容情報
1980年代半ばころにはじまるフィリピン女性の日本移住。人身売買に等しい悲惨なケースや女性差別による事件も多発した。他方で日本に根を下ろしコミュニティを形成する女性たちも増えた。日本は彼女たちにどうかかわり、彼女たちが日本にもたらしたものはなにか?
目次
第1章 フィリピンとの出会い(バティスセンター;はじめての聞き取り ほか)
第2章 「国際結婚」女性・子どもの国籍(「アジアの女性と国際結婚の子どもたち」;「国際婚外子の国籍確認訴訟から」 ほか)
第3章 移住女性と日本社会―40年のインタラクション(フィリピン移住女性の四〇年;第一期(一九八〇年‐一九九四年)フィリピン移住女性との出会い ほか)
第4章 新しい移住世代―外国人労働者受け入れの拡大(フィリピン移住者としてのオールドカマー;「研修」「技能実習」のニューカマー ほか)
著者等紹介
もりきかずみ[モリキカズミ]
本名、森木和美。1944年9月生まれ。関西学院大学卒業後、ベルギー、ルーヴァン大学に3年間在籍。米国に3年、ブラジルに5年美術を学びながらの子育て、1979年帰国。「国際結婚を考える会」発足、国籍法改正運動に取り組む。1990年以降、アジア女性と日本人男性の子どもの国籍や在留問題、人身売買の犠牲になる母子の存在が顕在化し、フィリピンでの仕事作りを目的に1994年「アジア女性自立プロジェクト」創設、2014年まで代表を務めた。その後、在日外国人女性の仕事支援、フィリピン人母子の居場所として始めた「ワークメイト」から、「マサヤンタハナン」日本語クラスが成長し、フィリピン人が運営するコミュニティに発展。現在はそこでのコーディネーターを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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