出版社内容情報
イギリス料理は「まずい」と言われるが、イギリスにおける食品の歴史をたどり、逸話に満ちた食の文化史をめくっていくと、考えが変わるかもしれない。歴史と伝統を重んじる一方で、新たなものをおおらかに受け入れかつ生み出すイギリス像を食文化を通して見せる。
内容説明
もっと知りたい、世界のこと。国や地域を理解するには、まずこのシリーズから。政治・経済・社会・歴史・文化を網羅した“入門書”。
目次
1 食卓の文化史
2 外国料理天国イギリス
3 食材の文化史
4 イギリスの食習慣
5 本当はおいしいイギリス料理
6 飲み物の文化史
7 文学に見る料理
著者等紹介
石原孝哉[イシハラコウサイ]
駒澤大学名誉教授、イギリス文学、日本ペンクラブ会員
市川仁[イチカワヒトシ]
中央学院大学法学部教授、イギリス文学
宇野毅[ウノタケシ]
明治大学経営学部教授、ケンブリッジ大学客員フェロー、イギリス社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
60
まあ、あまりおいしそうには思えなかった。それでもクリスマスプディングにはまだ憧れがある。 近世、豚やシカの丸焼きをするのにくしを回すのは犬にやらせていたそうでそのために改良されたターンスピットドッグ、という種類がいた、という愛犬家の国らしくないお話。2023/06/12
ブルーツ・リー
5
このシリーズで、過去にも似たような趣旨の本があったのだが、そちらでは、イギリス料理のまずさを証明してしまうような内容であった。 曰く「イギリスではグリーンピースばかり出て来た」とか「レストランで『野菜』を頼んだら『米』が出て来た」とか。 もうこれは、無いものを言っても仕方ないという事なんだろうと思う。 改定したこの本に置いては、イギリスに「あるもの」をおいしく紹介する形を取っており、ローストビーフとか、フィッシュアンドチップスとか、イギリス料理のいい面を紹介してくれていた。 こちらの方が、建設的でいい。2023/04/16
たろーたん
2
イギリス料理はまずいことで有名だ。本の中でも、「形が崩れるほど煮込んだほとんど味のない野菜」「肉量はまだしも、くたくたに煮込んだスプラウトはどうにも喉を通らなかった」と散々な言われようだ。イギリスの定番料理であるフィッシュアンドチップスも、ただ油で揚げただけで「まずい」というよりも「味が薄い」「味がない」。もともと白身魚のため淡白だし、チップスにも塩味はついてなかったそうだ。塩や酢(モルトビネガー)、ディップを自由に使って自分好みに味付けして欲しいがイギリス流らしいが、味がないは普通にまずいだろ(続)2023/09/21
takao
1
氷河期の影響で野菜など植物の種類が極端に少ない。2024/12/04
mordidaman
1
不味いと評判のイギリス料理だが、そのイギリスの食文化の成立ちを複数の断面から語る55章。もともとイギリスのスイーツは美味しいと評判だし、華やかさは無いけど実は美味しい?イギリス料理を食べたくなる本でした。2023/10/26
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