内容説明
IT関連企業の社長として世界中を飛び回る島岡恭一。ある日、メッセージアプリ上で友達リクエストを受ける。警戒しつつ会ってみると、その人物は恭一が過去、唯一交際した女性と瓜二つだった。彼女の目的は何か―。音声認識AIの開発に長年携わる著者が実体験を交え、奇妙な文体でメッセージアプリに仕組まれた実証実験を描く衝撃の近未来AI小説。
著者等紹介
時岡洋一[トキオカヨウイチ]
1958年10月6日、京都市生まれ。小学生の頃から「童話、詩、マンガ」など創作好きで、以来、多くの物語や小説のプロットを書き溜める。立命館大学、早稲田大学大学院で「言語の哲学」を専攻。1986年から現在に至るまで「音声認識AI」開発目的音声データ収集事業に従事し、東京大学や早稲田大学の教授と共著で論文や著書を発表・出版したほか、技術特許も取得する。一方、何度も繰り返した世界一周の中で経験した珍しい事故や事件、がんなどの大病体験、上述の物語の着想などを元に、還暦を過ぎてから小説の執筆を開始。自著小説をもとにした映画・音楽事業への進出も目指している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タッキー
10
点訳の校正で読んだ本。なんとも不思議な魅力に詰まった一冊。見知らぬ相手からSNSで知り合い、会うことに。主人公の男性は50代。相手は若い女性。単純な年の差恋愛の話かと思いきや、そうではなかったです。2人が旅行した京都の風情も良かったですし、話も面白かった。そして何よりエピローグ!これでこれまでの話の内容と印象が、ガラッと変わります。正直、完全に理解できたかは、怪しいのですが。ある意味どんでん返し小説でした。2022/12/18
瀬川
2
23歳の女の子がお母さんの元恋人(60代)の妄想に付き合ってくれるという話…。読んでいて気持ち悪くてしんどくなった。ラストも支離滅裂と感じた。個人的には読まないほうが良かった。2023/11/12
rymuka
1
四季と音とに深く魅入られた時岡氏による、入魂の小説! 続編もご執筆中とのことで、刊行を心待ちにしております。読書録あり → http://rymuka.blog136.fc2.com/blog-entry-106.html2024/02/25
ゆーき
0
あとがきにもあるように謎の多い作品。ただ、これを自分なりに解釈するのはとてもおもしろい。普段好んで読むジャンルじゃないだけに、すんなり読めたことに驚いた。2022/12/08
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- 和書
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