内容説明
1980年代以降WHOとユニセフが主導した、世界的なワクチン接種プロジェクトの全貌を綴る。新型コロナ・ウイルス対策への展望を先取りしていた名著、待望の邦訳刊行。
目次
第1部(カメラとクレジット・カードを携えて;なぜ子どもは死んでしまうのか:公衆衛生学的考察;恒久的解決策:ワクチンの効用 ほか)
第2部(奇跡のモデル:トルコでの成功;弾丸を撃つか、予防接種を打つか?:レバノン内戦下のEPI;マセイオーの伏兵:ブラジルでのポリオ根絶 ほか)
第3部 (“未来への約束”と“バナナの皮”:EPIは成功したのか;想定外の脅威:エイズの出現;結びにかえて)
著者等紹介
グッドフィールド,ジューン[グッドフィールド,ジューン] [Goodfield,June]
イギリスのストラトフォード・アポン・エイヴォンに生まれ、ロンドン大学で動物学を専攻したのち、リーズ大学で科学史・医学史を研究して博士号を取得した。その後、オックスフォード大学、ハーヴァード大学などで教鞭を執るかたわら、医学史や医療問題をテーマとする数多くの著作を発表し、加えてドキュメンタリー番組の制作にも取り組んだ
四本健二[ヨツモトケンジ]
関西学院大学法学部政治学科卒業。ユニセフ国内委員会勤務ののち名古屋大学大学院国際開発研究科博士後期課程修了。博士(学術)。カンボジア王立経済法科大学客員研究員等を経て、神戸大学大学院国際協力研究科教授
久木田純[クキタジュン]
西南学院大学文学部卒業。シンガポール国立大学留学を経て、九州大学大学院で教育心理学修士号取得、同博士課程中途退学。1986年より国連職員としてユニセフのモルディブ、東京、ナミビア、バングラデシュ各事務所、ニューヨーク本部で勤務。東ティモールとガサフスタンのユニセフ事務所代表を歴任。2015年に国連退官。現在は関西学院大学学長直属SGU招聘客員教授、大学院国連・外交コース担当。国連フォーラム代表理事。日本国際連合学会事務局長。2004年に世界銀行総裁賞、2011年に東ティモール共和国賞を受勲
中澤港[ナカザワミナト]
東京大学医学部保健学科卒業。東京大学医学部保健学修士課程修了(保健学修士)。東京大学大学院医学系研究科保健学専攻博士課程退学、論文博士(保健学、東京大学)。東京大学医学部保健学科助手、米国ペンシルヴェニア州立大学人類学教室客員研究員、群馬大学大学院医学系研究科社会環境医療学講座公衆衛生学分野准教授等を経て神戸大学大学院保健学研究科パブリックヘルス領域教授(国際協力研究科教授兼任)。専門分野は公衆衛生学、国際保健学、人類生態学、人口学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- アンネの童話 文春文庫