目次
序章 出発点―“包摂と排除”同心円モデル
第1章 包摂と排除の「入れ子構造」論―迷宮に分け入るための一歩
第2章 ルーマンから学ぶ「包摂その一歩手前」の大切さ―「平凡でないマシーン」とその平凡化の視座から
第3章 「包摂の一歩手前」を可視化した貴重な記録―在日朝鮮人高校生を描いたあるビデオドキュメンタリーから
第4章 創発的包摂の教育小史―「必要の政治」を主題とする三つの事例から
補章 “宿題”からみた包摂と排除―教育総動員体制論序説
第5章 創発的包摂を生きる主体の肖像―リー・ダニエルズ『プレシャス』を観る
第6章 公私融合の混迷状況で読み解く“包摂と排除”―教育基本法改定前・後の比較から
終章 蟷螂の斧をふりかざす―コロナ禍のもとでの思考停止に抗う
著者等紹介
倉石一郎[クライシイチロウ]
京都大学大学院人間・環境学研究科教授。1970年兵庫県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。東京外国語大学教員をへて現職。この間、ウィスコンシン大学マディソン校客員研究員などを歴任。研究分野は教育学・教育社会学・教育社会史。特にマイノリティ教育の比較分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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