内容説明
なぜ国際人権法の枠組みでとらえる必要があるのか、どのような法的規制が有効か、また差別表現の言語的構造はどのようになっているのか、そして言葉の暴力に抗し自己を保つ道徳的義務を果たすことができるのか…、国際的な比較研究、様々な事例検証を踏まえ学際的に考察する。
目次
巻頭エッセイ SNSと人権
鼎談 インターネットとヘイトスピーチ―コロナ禍後の世界
第1部 法の視点から(インターネットとヘイトスピーチ―国際人権法の観点から;ヘイトスピーチの社会問題化とヘイトスピーチ解消法)
第2部 現場の視点から(ドイツ国家社会主義地下組織(NSU)とドイツにおけるヘイトクライムに対する取り組み
ヘイトスピーチ根絶のための取り組み―鶴橋、ネット、二つの事例から見えるもの)
第3部 言語と倫理の視点から(常態化したヘイトスピーチの恐怖―コミュニケーション・ジャンルからの考察;ヘイトスピーチと互恵性原則―インターネット上のヘイトスピーチについてドイツでの事例をもとに考える)
著者等紹介
河村克俊[カワムラカツトシ]
関西学院大学法学部および大学院言語コミュニケーション文化研究科教授。専門は西洋近代哲学史、特に18世紀ドイツ哲学
中川慎二[ナカガワシンジ]
関西学院大学経済学部および大学院言語コミュニケーション文化研究科教授。専門はドイツ語教育、異文化間コミュニケーション、言語教育政策、談話分析、ヘイトスピーチ研究
金尚均[キムサンギュン]
龍谷大学法学部教授。専門は刑法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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