内容説明
触れてみませんか?北欧モデルのリアル。生活者目線でみる魅力・課題・葛藤。魅力たっぷりの北欧の教育を紹介するとともに、その「最前線」で私たちと同じように悩み、奮闘している様子を等身大で伝えます。
目次
第1章 北欧の教育最前線(キャッシュレス時代の算数;スウェーデンおむつ論争 ほか)
第2章 伝統と革新(敬称改革―先生に「やあ、モニカ!」;スウェーデンにはなぜ「待機児童」がいないのか ほか)
第3章 日常の風景(増える学校の特別食;最優秀学校給食を目指せ! ほか)
第4章 課題と挑戦(スウェーデンの英語教育;思考力を育み評価する高校の試験 ほか)
第5章 光と影(スーパーティーチャーの影;インターネットで学校が買える ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドラマチックガス
10
媒体上なかなか読むことが難しかった連載の、待望の書籍化。読みやすく勉強になった。特に最後の、絶賛されがちな北欧のマイナスの部分を描いたところ。やっぱり忖度とか不正入札疑惑とかあるのね。また、国の根幹を問うような本当の問題点については触れていなさそうな匂いがプンプン。それらはもっと別の専門書でということなのでしょう。十分満足ですが、欲を言えば北欧各国の概要や教育制度をまとめる章があれば。そして各章タイトルに国の名前はいれてほしかった。やはり混乱する。2021/03/09
コンタミ
4
北欧(主にスェーデン)で実践されている教育の紹介本。元々教育新聞で連載されていたコラムをまとめたものなので、全体としてストーリーがあるわけではなく、オムニバス形式でまとめられているため気軽に読める。北欧教育研究会という、教師を中心に有志で運営されているファンクラブの方々が書いている。軽い話がほとんどなので、ふーんといったかんじで読むのにちょうどよい。2023/04/07
gackkkey
3
北欧各国の教育事情がコラム的にまとめられた本。スウェーデンでは小学校から大学までの授業料や学校給食が公費によって賄われるほか、入試がないこと、待機児童の少なさなど、政府や国民が教育にかける熱意が財政面にも現れている。一方、日本と同じように教員不足や教育格差もある。未就学児にも自らの意思で選択させることや、高校で「模擬選挙」として本物の候補者を招いて討論させるなど、子どものうちから「選ばせる」ことを重視し、民主主義社会の一員を育てるような教育が印象的だった。2023/06/10
Go Extreme
3
日本に伝わる北欧教育の軌跡 北欧の教育最前線:キャッシュレス時代の算数 みんなのアントレ教育 人を貸し出す図書さん 選ぶことと民主主義 伝統と革新:敬称改革 スウェーデンには待機児童がいない 余暇活動の専門家 ソスペッド 社会的包摂 入試がない国の学校成績 日常の風景:学校の特別食 無理しない行事 課題と挑戦:スウェーデンの英語教育 思考力を育み評価する高校の試験 高校中退のセーフティネット ヘルスケア 宿題ポリシー 光と影:スーパーティーチャーの影 エデュ・ツーリズム 競争のない教育の別の顔2021/03/21