目次
第1部 現状と課題(社会科の授業における課題―生徒・学生のイスラーム認識・イメージ調査と教科書記述から;社会における課題―イスラーム意識調査を踏まえての提言)
第2部 授業実践と生徒の反応(新学習指導要領におけるイスラームの学習内容と本書掲載の各実践;ムスリムの思いを通して寛容的な態度を育む授業―中学校地理的分野「世界各地の人々の生活と環境」;移民・難民問題の視点からイスラームの理解をめざす授業―中学校地理的分野「統合を強めるヨーロッパの国々」;イスラーム文化の奥深さと、生徒の生活とのつながりを実感させる授業―中学校歴史的分野「イスラーム文化の国際的役割」;マス・メディアの情報を批判的に考察する歴史授業―中学校歴史的分野「アラビアンナイトの世界」;生徒が共感し,共通性を知ることから,ムスリムとの共生を考える授業―中学校公民的分野(+総合)「私たちの暮らしと現代社会」
アジアの多様なムスリムを理解する地理授業―高校地理「東南アジアのイスラーム」
多文化共生の状況とその変化を史料から読み取る世界史授業―高校世界史「イスラーム世界とヨーロッパ中世世界の関わり」
科目間連携からムスリムと共に生きる知を探る授業―高校「イスラーム検定をつくり,ムスリムと対話してみよう」)
第3部 異文化理解・多文化共生を目指す教育へのヒント(偏見に向き合う世界史把握の方法―知ることによって自らの偏見に気づき打破するような学習を目指すために;人々・地域をどう取り上げるか―異文化理解の視点から)
著者等紹介
荒井正剛[アライマサタカ]
東京学芸大学特任教授。専門は地理教育、社会科教育。東京都公立中学校に6年、東京学芸大学の附属中学校で31年勤務後、東京学芸大学教授。中学校社会科教科書編集委員(東京書籍)、日本地理教育学会副会長、日本社会科教育学会ダイバーシティ委員会委員長などを歴任
小林春夫[コバヤシハルオ]
東京学芸大学教授。専門はイスラーム思想史。教育学部人文科学講座哲学・倫理学分野、教育支援系多文化共生教育教室に所属。日本学術振興会カイロ研究連絡センター長、日本オリエント学会常務理事を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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