目次
第1部 古代・中世(ローマ帝国下のガリア―カエサルの遺産、そして「フランス」のプレリュードへ;「フランキア」から「フランス」へ―「フランク人」小史 ほか)
第2部 近世(フランスの宗教改革―福音主義運動の展開から改革派教会の創立へ;宗教戦争の終結とアンリ4世―内乱を経て王国再建へ ほか)
第3部 近代(フランス革命の展開―中道派からみた革命;革命祭典―7月14日の国民祭典 ほか)
第4部 現代(第一次世界大戦とフランス―崩されゆく国民的神話;両大戦間期のフランス―体制崩壊の危機を乗り越え、社会の分裂を招いた20年 ほか)
著者等紹介
中野隆生[ナカノタカオ]
元学習院大学教授、元東京都立大学教授、日仏歴史学会会長。専門:フランス近現代史
加藤玄[カトウマコト]
日本女子大学文学部教授。専門:西洋中世史、英仏関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Great Eagle
8
フランスの古代中世、近世、鎮台、現代と歴史を振り返る内容です。結構な分量で世界史の記憶もあやふやで時間を要して読みました。読後の感想は、やはりフランスは思想面や文化の面では今でも世界一流だということ。それはかかる歴史が背景に控えているからだろうと思います。現代のライシテの問題にしても、きちんと議論が行われているのは素晴らしいことだと思います。欧州の思想はやはり素晴らしいです。2020/07/05
α0350α
7
これは良い本ですね。何人もの専門家が色々な視点からフランスの歴史を解説していてとても勉強になりました。特にナポレオン以降の時代は普段読む本ではなかなか取り上げられないのでここで読めて良かったです。もちろん一番面白かったのはブルボン朝からフランス革命までです。2020/09/30
じょあん
3
タイトル通りフランス史を知るためにポイントとなるテーマをそれぞれの専門家が扱っている。1章1章はコンパクトにまとまっており、わかりやすい。政治史・文化史・社会史等々バランスよく取り上げられている。近世まででほぼ半分、近代・現代でもう半分くらいの分量。通史をおさえたあとで、もっと「教会について知りたい」とか「絶対王政について知りたい」とか「フランス革命について知りたい」といったように各時代の大事な要素について深めたい時にその入口となってくれる本。2022/01/31
rj
2
フランスの歴史について様々な角度から様々な専門家が記述したものの集合。ヨーロッパという地域の中でフランスという国がいかにして今の姿になったのか、特にドイツとの関係が色々と記載されていて面白かった。2023/04/08
dahatake
1
フランスの歴史書を初めて読んだ。地理的に隣という事もあるのかイギリスの歴史に似てる。 それにしても中世はどの国も貴族の権力争いが生々しい。人権という概念が出来た後でも。 なぜ今の国境線なのかが結果わからなかった。第二次大戦時に全土を一度は占領された国において… また内容は、それぞれのテーマで深掘りしているようで、意外とそうでもない。これは読者の事を考えてだと思う。2022/05/22
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