目次
移民/難民と向き合う社会をめざして
第1部 移民/難民の政治参加の保障のあり方(民主主義諸国における移民の社会統合の国際比較―権利レベルと実態レベル;難民及び庇護希望者の労働の権利―難民条約と社会権規約の比較検討;リベラルな社会はいかなる意味で多様な集団に対し「寛容」でありうるか―「中立性」概念の検討を手がかりに)
第2部 法と政治という暴力―奪われるシティズンシップ(難民から無国籍者へ―身分証明書が持つ暴力性;イギリス海外領土からの強制移動)
第3部 移民/難民による政治・社会の再構築(コミュニティを御する人びと―北部ウガンダにおける人の移住とその暮らし;環流する知識と経験―難民の「帰還」とシティズンシップ;スーダン・ヌバ難民キャンプからの報告―シティズンシップの連続と断絶)
第4部 人口割合がもたらす政治的・社会的インパクト(東マレーシア・サバ州における越境のポリティクス―フィリピン系ムスリム移民/難民の事例を中心に;パレスチナ難民のシティズンシップ―ヨルダンとレバノンにおける移民/難民の人口増加が与える政治的影響;なぜ男性移民は社会から排除されるのか?―UAEとカタルにおける人口男女比の不均衡がもたらす政治社会問題)
著者等紹介
錦田愛子[ニシキダアイコ]
慶應義塾大学法学部政治学科准教授。専門領域は中東地域研究、移民/難民研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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