目次
世界遺産・伝説紀行―ドイツへの誘い
祭りと文学、音楽のプロムナード―伝統のコスモロジー
魅惑のドイツ製品―マイスター・ブランド
ドイツ語とドイツ人気質―論理性・生真面目・冗談
市民のライフスタイル―質実剛健
ドイツの教育―伝統と革新
女性と社会問題―ジェンダーとセーフティネット
循環型社会を目指して―脱原発から再生可能エネルギーへ
移民と多文化共生社会―アイデンティティと帰属意識
EUとドイツ―グローバリズムとナショナリズム
日本のなかのドイツ―日独文化交流史
ドイツのなかの日本―日本の発信力
著者等紹介
浜本隆志[ハマモトタカシ]
1944年香川県生まれ。ワイマル古典文学研究所、ジーゲン大学留学。ドイツ文化論・比較文化論、関西大学博士(文学)。関西大学文学部教授をへて名誉教授
高橋憲[タカハシマモル]
1946年大阪府生まれ。毎日新聞大阪本社勤務後、ハイデルベルク大学歴史哲学部政治学科留学。ゲーテ・インスティトゥート大阪支部の企画・文化広報をへて、関西学院大学、立命館大学など非常勤講師を歴任。ドイツ語・ドイツ文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
7
図書館にて。この第3版は2020年刊行。Ⅸ ドイツの中の日本ー日本の発信力 61.ドイツの俳句事情 3行で書かれら1行目は母音が5つ、2行目が7つで3行目が5つ。季語の概念は知られているが、歳時記がないため、季節にかかわる詞を入れる方針。3行の短詩ゆえ韻は踏めない。もちろん、新しい世代のドイツ俳句は自由な韻律を持つものも。2022/11/06
yoneyama
7
2002年から版を重ねて2020年版。20人近い筆者の共著で項目ごと、自身の経験をひとつ盛り込んで書いていて読みやすい。娘がドイツ留学なので、学校制度や大学制度、就職事情、ジェンダーなどの話がとても興味深かった。食文化、環境問題、日本の影響や関係なども最新の話が面白い。少年期から憧れたドイツの、今の姿を知る貴重な本。ヒトラーが日本を二流とみなしていた部分を、戦前の訳では削除していた事など、面白い。ドイツ国籍取得テストが、よかった。2021/08/24
たろーたん
1
面白かったのはドイツ人の国民性だ。一方でベートーヴェン、バッハ、ヘーゲル、カント、マルクス、ゲーテ、アインシュタインなどの偉人を排出しておきながら、もう一方で魔女狩り、拷問、ヒトラー、二つの世界大戦、アウシュヴィッツなどを起こした。ドイツ人の心の底にあるメンタリティは物事を徹底する生真面目さがあるようだ。面白い事例として、ドイツの魔女狩りによる拷問での自白は95%に対して、イギリスだと50%だったらしい。ドイツ人の徹底性を伺わせる話だと思う。(続)2023/08/15
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