目次
第1章 『翻訳満語纂編』と『翻訳清文鑑』の編纂過程
第2章 『翻訳満語纂編』の語句選択基準
第3章 満洲文字のかな表記
第4章 見出し満洲語の表記
第5章 満洲語語釈の日本語訳
第6章 駒澤大学図書館濯足文庫本について
第7章 唐通事にとって満洲語学習とは何だったのか
著者等紹介
松岡雄太[マツオカユウタ]
1978年福岡県京都郡生まれ。関西大学外国語学部准教授。専門は朝鮮語・モンゴル語・満洲語などの東アジア諸言語を対象とする言語学。九州大学大学院人文科学府言語・文学専攻博士後期課程修了。博士(文学)。長崎外国語大学外国語学部講師、同准教授を経て、2019年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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電羊齋
8
唐通事たちが編纂した満洲語辞書の日本語訳『翻訳清文鑑』と『翻訳満語纂編』を詳細に分析し、長崎唐通事の満洲語との格闘の跡を明らかにしている。身近に満洲語の教師もおらず、満洲語の辞書『清文鑑』以外に頼りにできる満洲語の書籍がない状況で、未知の言語に取り組んだ長崎唐通事たち。特に、唐通事たちが満洲語の独自のかな表記を編み出しているのが面白い。高橋景保と並ぶ日本における満洲語学の先駆。私も中国語翻訳者の端くれで、満洲語を趣味とする者なので、唐通事たちの奮闘努力ぶりには大いに興味を覚えたし、共感した。良書。2021/08/14
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