目次
平成期の子ども・子育て支援、保育の動向と大切にすべきこと
第1部 子ども・子育て支援、保育の制度改革(保育・子育て支援サービスの現状;平成期保育政策の経緯と到達点;子ども・子育て支援制度創設後の保育;保育に関連するその他の施策と保育に求められる視点;保育新時代に向けて)
第2部 保育制度改革がめざす方向と大切にすべきこと(保育所保育指針を読む―福祉の視点と教育の視点;保育所保育指針の子ども観、保育観;保育士の専門性と倫理;保育を通じた地域との関係づくりや保育の発信について;福祉の視点から考える子ども育成の新しい理念;子ども・子育て支援制度と共生社会の創出)
著者等紹介
柏女霊峰[カシワメレイホウ]
1952年福岡県生まれ。東京大学教育学部教育心理学科卒業。千葉県児童相談所心理判定員、厚生省児童家庭局児童福祉専門官を経て、淑徳大学総合福祉学部教授・同大学院教授。石川県顧問、浦安市専門委員。内閣府子ども・子育て会議委員、厚生労働省放課後児童対策に関する専門委員会委員長、東京都児童福祉審議会副会長、同子供・子育て会議会長、流山市子ども・子育て会議会長、全国保育協議会保育施策検討特別委員会委員、社会福祉法人興望館理事長など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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すのす
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これまで子育て支援政策の立案に長く関わってきた筆者による、現状解説と問題提起。大きく分けて、保育を中心とした子ども子育て支援新制度、29年改定保育指針、放課後児童クラブ政策、への問題提起に分かれる。筆者が子ども・子育て会議でも何度か発言されていた事項がここでも出てきており、傍聴当時は気づかなかったが、これまで子ども家庭福祉政策に長く携わってきた筆者の経験から出る意見だったと理解。これまでの政策の沿革や、子どもの権利条約との関係や地域共生社会論など、今後の議論に必要な視点・論点が多く、とても参考になる。2019/11/02