目次
1 リトアニアのあらまし
2 言語
3 歴史
4 政治
5 近隣諸国との関係
6 経済・産業
7 教育・社会
8 文化・芸術
9 生活・習慣
10 日本との関係
著者等紹介
櫻井映子[サクライエイコ]
名古屋大学卒業、名古屋大学大学院博士課程修了(文学博士)。日本学術振興会特別研究員を経て、現在、東京外国語大学・大阪大学講師。専門は、リトアニア語学・リトアニア文学、バルト・スラヴ学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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崩紫サロメ
16
様々な興味に応える良書。歴史部分はポーランド=リトアニア共和国の歴史を専門とする梶さやか氏が担当しており、特殊な事情を持つ同国の歴史の入門書として読むこともできる。また、リトアニア語は極めて古い形を残す言語であるが、テュルク系でユダヤ教の一派を信仰するカライム人の話すカライム語など、リトアニアは言語的にも魅力がある。良い面だけではなく、高いアルコール依存症率、自殺率など、リトアニアが抱える問題を多面的に扱っている。2020/09/02
土偶
0
セルゲイ・ロズニツァ監督の「ミスター・ランズベルギス」を見た時にサユディスと独立宣言前後のリトアニア共産党との関係にモヤモヤしたものが感じ取れたのだが、サユディスの顔が語る映画の見方とはまた異なる見解を偶然読めるとは。 これを踏まえて再度見るのが良さそう。 日本でもありがちな国家単一民族単一言語の醜悪さはここにも…。2023/11/21
カシュウ
0
良い本です。歴史や文化、教育、政治、経済など、様々な視点からリトアニアを紹介する本です。エリア・スタディーズの中では個人的には特に好きな一冊です。社会問題なども当然扱っていますが、編者のリトアニアが好きな気持ちが伝わり、リトアニアがとても魅力的に感じられます。記事の著者がリトアニアの方で、それを編者が訳している記事が少なくない印象があります。まだまだ、日本でリトアニア研究をされている方は少ないのかもしれませんが、こうした本を切っ掛けにリトアニアに興味を抱いてくれる方が増えると良いと思いました(小並感)2021/02/03