黒い匣 密室の権力者たちが狂わせる世界の運命―元財相バルファキスが語る「ギリシャの春」鎮圧の深層

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黒い匣 密室の権力者たちが狂わせる世界の運命―元財相バルファキスが語る「ギリシャの春」鎮圧の深層

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  • サイズ A5判/ページ数 584p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784750348216
  • NDC分類 342.395
  • Cコード C0036

目次

第1部 われらが不満の冬は続く(ベイルアウティスタン=救済策の植民地;彼らは舌を弓のように引き絞る;立ち泳ぎ;光明が消えることへの怒り)
第2部 決意の春(戦端が開かれた;幸先のよい二月;嵐の前の熱狂;この瞬間に酔いしれる、どんよりと;正体を現す;われらが春は遠ざかる;メルケルの魔法;レディと直談判;残酷すぎる一か月)
第3部 勝負の終わり(破滅へのカウントダウン;あの部屋の大人たち;ロバたちに導かれたライオンたち)

著者等紹介

バルファキス,ヤニス[バルファキス,ヤニス] [Varoufakis,Yanis]
1961年アテネ生まれ。経済学者。2015年1月に成立したギリシャの急進左派連合政権(チプラス政権)で財務大臣を務め、国際債権団(トロイカ)との債務再編交渉を担当した。政権入りするまで長年にわたり、英国、オーストラリア、米国の大学で教授職を務めた。大臣職を辞任した後は、民主主義の再生に向けて活動し、世界中の聴衆に語りかけている。2016年からは欧州の草の根政治運動、DiEM25(Democracy in Europe Movement)の顔役を務め、2018年11月には米国の上院議員バーニー・サンダース氏らとともに革新的左派の国際組織、プログレッシブ・インターナショナル(Progressive International)を立ち上げた

朴勝俊[パクスンジュン]
1974年生まれ。関西学院大学総合政策学部教授。2002年から京都産業大学に、2011年より関西学院大学に奉職。神戸大学大学院経済学研究科修了(博士・経済学)

山崎一郎[ヤマサキイチロウ]
1949年生まれ。NPO法人すもと共生ネットワーク理事長。京都大学法学部卒業

加志村拓[カシムラヒロシ]
1992年生まれ。共同通信社記者。京都大学大学院地球環境学舎修了(修士・地球環境学)

青木嵩[アオキタカシ]
1991年生まれ。関西学院大学大学院総合政策研究科博士後期課程在学(修士・総合政策)

長谷川羽衣子[ハセガワウイコ]
緑の党グリーンズジャパン共同代表。上智大学地球環境学研究科修了(修士・地球環境学)

松尾匡[マツオタダス]
1964年生まれ。立命館大学経済学部教授。1992年から久留米大学に奉職、2008年から現職。神戸大学大学院経済学研究科博士後期課程修了(博士・経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

79
ギリシャが財政破綻するまでに何が起こっていたのか、知りたかった。その時に出会った本がギリシャ危機の財相による自叙伝だった。EUが提案した、弱者に負担を強いり、IMFの人間もその有効性に疑問を持つ負債の返済計画に異議を唱えたバルファキス氏。しかし、その結果は余りにも苦いものだった。当時の経済優等生だったドイツとの駆け引き、利害関係の噛み合わなさ、それによる内部の人間の面従腹背によって孤立化していく様が克明に書かれている。そしてメディアによる一部の印象操作とそれに流されてしまう事については自分も注意しなければ2019/07/21

BLACK無糖好き

23
4年前、ギリシア財務大臣辞任のテレビニュースで、バイクで走り去る著者の映像を見ながら、やはりこうなったかという思いに囚われた。団体交渉を有利に進めるには相手側の最も厄介な人物を孤立化させ排除するのが有効な戦術。著者自身それを一番危惧しながらも、完全に嵌ってしまったようだ。◇本書はギリシャ債務問題についての、新生シリザ政府と債権団との交渉の過程が、これ以上ないほどドラマティックに著述されている。著者は大半の会議をスマホに録音していたようで、会話の生々しさは一級品。濃密さにすっかり引き込まれた。2019/06/13

34

22
バルファキスはギリシャの急進左派政権の財相(国民投票の直後に辞任)だったひとで、今は左派の凡ヨーロッパ的な政治運動を主宰しているようだ(DiEM25)。参考、「資本主義が民主主義を食い尽くす」 (https://youtu.be/GB4s5b9NL3I)。 非常にまともなことを言っているのだが、あまりに正気すぎて、われらの生きている正気を欠いた世界で聞き入れられることはないだろうと感じさせる。新しい政治の空間は挫折と失望の経験から生まれてくるだろうか。ともかく、必読。2019/06/16

ゲオルギオ・ハーン

13
EUの現状について疎いため、この本はとても衝撃的だった。欧州連合とは名ばかりで実態はドイツの政治家や官僚たちが中央に鎮座し、欧州各国に支配力を行使していたとは。著者のバルファキスは左翼政権の財務相としてギリシャ経済を建て直すために奮闘するが、ユーログループに屈した政権首班のアレクシスたちによって利用され、切り捨てられる。アメリカや中国が救いの手を出そうとするも部外者ゆえ欧州に深入りできずにギリシャに精一杯の同情を寄せる様子は悲劇的だった。EUについてもっと調べて、欧州の本当の姿を知りたい。2020/06/24

Hiroo Shimoda

11
ギリシャ危機の中心人物、バルファキス元財務相がギリシャとEUの闘いを振り返る。裏事情を全部暴露しておりEUとの交渉の過程が読み応えがある(何より500ページある)。当時、ギリシャが債務を払う払わないという報道を見て、厚かましい話と思っていたが、どういう理屈で払わないという主張をしていたか、よく分かった。2019/06/13

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