目次
国際関係学と中国外交論
第1部 地域大国論(集団主義外交への転換・上海協力機構(1996年~)
地域大国外交の主戦場・東アジア地域統合(1990~2010年)
東北アジア集団協力メカニズムと北朝鮮核問題六カ国協議(2002年~)
日中ソ・露トライアングルにおける史的法則とメカニズム(1945年~)
地政学の罠・日中の敵視化と日中韓トライアングル(1989~2010年))
第2部 世界大国論(習近平思想と習近平外交(2012年~)
地域大国から世界大国への外交転換と日米中トライアングル(2006年~)
米中ソ・露トライアングルの国際秩序における掟と法―シナ海外交戦(2010年~)
ドキュメント・習近平外交年次概観)
著者等紹介
趙宏偉[チョウコウイ]
法政大学キャリアデザイン学部教授、中国人民大学重陽金融研究院高級研究員。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了。博士(1993年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rineoskiss
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日本で教鞭を執る中国人教授による中国外交論。冷戦後の中国外交を相手・地域ごとに分けて論じている。中国の対東南アジア地域外交に関する記述は初見だったので新鮮だった。所々表現に違和感を感じる。「愛国的」スタンスの著者のようで、中国の「公式な」世界観が滲み出ていて、読むのには苦労したが、中国なりの認識をある程度把握できた。特に南シナ海や尖閣問題に関しては彼我の認識のズレが明確に出ていて、今後中国と向き合っていく難しさを感じた。中国側の言い分はあくまで距離を取りつつも把握していく必要がある2020/03/05