内容説明
子どもとかかわるすべての人に。子どもの貧困の再発見から１０年。この１０年間の政策・実践・研究を批判的に検討し、“子どもの貧困を議論する枠組み”を提供する。新・スタンダードの誕生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
43
子どもの貧困が深刻だということは広く知られるようになった。しかし、いったいどのような状態が子どもの貧困なのかについては、必ずしも明確になっていない。数字で７人に１人が貧困といわれても、遠い存在のように感じる人はいるはずだ。本著は、そうした貧困とはいったいなんなのか、多角的に論じられている。子どもが貧困であるということは育つ環境である家庭が貧困ということであり、それは日本の労働環境そのものの貧困とつながっている。こうした研究はとても重要だと思いながら読んだ。2019/07/30
