シンガポールのムスリム―宗教の管理と社会的包摂・排除

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シンガポールのムスリム―宗教の管理と社会的包摂・排除

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  • サイズ A5判/ページ数 386p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784750347639
  • NDC分類 167
  • Cコード C0014

出版社内容情報

本書は、多民族・多宗教国家シンガポールにおけるマイノリティであるムスリムの包摂と排除に関わる問題を包括的・総合的に論じ、多文化共生への課題を探ったものである。「宗教の管理」という点に焦点を当て、政治社会学的な分析を加えていく。

 用語集



序章 本研究の概要

 0.1. 研究の目的

 0.2. 研究の視点―包摂と排除をめぐる議論とムスリム・マイノリティ―

 0.3. 先行研究との関係

 0.4. 研究手法

 0.5. 研究の意義

 0.6. 本書の構成



第I部 シンガポールの多人種主義とムスリムをとりまく状況



第1章 シンガポールの多人種主義

 1.1. シンガポールの政治体制

 1.2. 多人種主義の概念とその成立の経緯

 1.3. 多人種主義の具体的な政策

 1.4. 多人種主義が持つ意味

 1.5. 多人種主義の課題

 1.6. 小括



第2章 シンガポールのムスリムをとりまく状況

 2.1. シンガポールのムスリムの概況

 2.2. ムスリムの宗教実践の支援とイスラームの管理

 2.3. 小括



第?部 社会的格差、差別、ムスリムとしてのアイデンティティに関わる問題



第3章 社会的格差と差別

 3.1. 社会的格差

 3.2. ステレオタイプ・差別とその影響

 3.3. 問題解決への取組みと課題

 3.4. 小括



第4章 ヒジャブに対する規制と差別

 4.1. シンガポールのムスリムにとってのヒジャブ

 4.2. ヒジャブ規制の論議をめぐる経過(その1)―2002年のヒジャブ論議―

 4.3. ヒジャブ規制の論議をめぐる経過(その2)―2013?14年のヒジャブ論議―

 4.4. ヒジャブ規制問題の論点

 4.5. ヒジャブ規制に対する政府の認識とムスリムのリーダーの対応

 4.6. 小括



第5章 イスラームの教育・普及をめぐる問題

 5.1. マドラサをめぐる問題

 5.2. 過激主義の台頭を受けた「穏健なイスラーム」の普及

 5.3. イスラームの教育・普及とムスリムの包摂

 5.4. 小括



第?部 過激主義への対応に関わる問題



第6章 過激主義防止対策をめぐる問題

 6.1. 過激主義防止対策の始まり

 6.2. 宗教指導者による過激主義防止対策の内容

 6.3. 宗教指導者による過激主義防止対策の問題

 6.4. 小括



第7章 宗教間の交流と「過激主義」の言説をめぐる問題―ムスリムがクリスマスの挨拶を避けることについて―

 7.1. 保守的な宗教実践と外国の影響

 7.2. 「過激主義」をめぐる言説

 7.3. 「クリスマスの挨拶を避けること」に関する議論

 7.4. 「過激主義」をめぐる言説の問題

 7.5. 小括



第8章 民族・宗教間の交流・対話と相互理解をめぐる課題

 8.1. 地域社会における交流・対話の取組み

 8.2. 宗教関係者による交流・対話の取組み

 8.3. 相互理解に向けての課題

 8.4. 小括



終章

 9.1. 研究の目的を振り返って

 9.2. 個別の問題からみるムスリムの包摂と排除

 9.3. 近年の政治変動とムスリムの包摂と排除

 9.4. 結論―ムスリムにより包摂的な社会に向けて―



 参考文献

 資料

  聴き取り対象者一覧

  参加行事一覧

  シンガポールのムスリム(マレー人)に関わる出来事(略年表)

 謝辞

 索引

市岡 卓[イチオカ タカシ]
著・文・その他

目次

第1部 シンガポールの多人種主義とムスリムをとりまく状況(シンガポールの多人種主義;シンガポールのムスリムをとりまく状況)
第2部 社会的格差、差別、ムスリムとしてのアイデンティティに関わる問題(社会的格差と差別;ヒジャブに対する規制と差別;イスラームの教育・普及をめぐる問題)
第3部 過激主義への対応に関わる問題(過激主義防止対策をめぐる問題;宗教間の交流と「過激主義」の言説をめぐる問題―ムスリムがクリスマスの挨拶を避けることについて;民族・宗教間の交流・対話と相互理解をめぐる課題)

著者等紹介

市岡卓[イチオカタカシ]
博士(国際文化)。1965年三重県生まれ。1988年京都大学経済学部卒業、同年から2011年まで運輸省(2001年から国土交通省)勤務。うち2004年から2007年まで社団法人日本海難防止協会シンガポール事務所長を務め、シンガポールの文化と社会に関心を持つ。2018年法政大学大学院国際文化研究科博士後期課程修了。専門は、民族と宗教の政治社会学、多文化共生、シンガポールの民族・宗教政策とムスリム・マイノリティ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

16
著者は元国交省の役人で、日本海難防止協会シンガポール事務所長を務め、2013年に47歳で法政大学大学院に入学し、研究者へ転身したようだ。◇多人種主義を掲げるシンガポールにおける、ムスリム・マイノリティに対する政策を検証し、関係者への聞き取りなどから、政府がムスリムを包摂しようとした結果、それが排除を生み出す事例をあげ、包摂と排除の重層したメカニズムを解明している。ムスリム社会も多様な層があり、一括にはできない事もよく分かった。多文化共生の課題のケース・スタディとしては有効な研究成果かと思われる。2019/04/22

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