出版社内容情報
大好評『社会的養護児童のアセスメント』のアップグレード版。法改正に伴い、市町村が担うことになった在宅支援に対応した。本書ではケースの全体像をつかみ、そのケースに適した支援方法を見い出していく「包括的アセスメント」を高めることを目的とする。
はじめに:この本の特徴と使い方
step 0 包括的アセスメントについて
1.問題とされる行動や症状
2.問題とされる行動や症状の背景には必ず理由がある
work 1 行動や症状の背景を考える
3.包括的アセスメントの流れ
4.リスクアセスメントと包括的アセスメント
5.包括的アセスメントの展開
6.包括的アセスメントの意義
? step A 総合的な情報の把握
1.必須となる情報
2.情報を把握するための手立て
3.記録について
step A1 子どもの状態像の把握
1.把握すべき3つの側面
2.3つの側面の解説
work A1-1 子どもの状態像を3つの側面で整理する
work A1-2 子どもの状態像の把握
step A2 家族の状況の把握
step A2-1 ジェノグラムの作成
work A2-1a ジェノグラムの作成
work A2-1b ジェノグラムの作成
step A2-2 保護者の状態像の把握
work A2-2 保護者の状態像の把握
step A2-3 家屋の状況や経済状況の把握
work A2-3 家屋の状況や経済状況の把握
step A2-4 24時間の生活の様子
work A2-4 24時間の生活の様子
step A2-5 家族関係と家族の価値観や文化
work A2-5 家族関係と家族の価値観や文化
step A2-6 家族と関係のある人や機関(エコマップ)
work A2-6 家族と関係のある人や機関(エコマップ)
step A3 子どもと保護者の現状認識と願い
work A3 子どもと保護者の現状認識と願い
step A4 生育歴・生活歴の把握
1.生育歴・生活歴を把握することの意義
2.成長・発達について
3.発達段階に即しての把握すべき情報
step A4-1 生育歴の基本情報の把握
work A4-1 生育歴の基本情報の把握
step A4-2 子どもと保護者の生活歴の把握
work A4-2 子どもと保護者の生活歴の把握
step A5 心理的所見と医学的所見
1.心理検査・評定
2.医学的所見
work A5 心理的所見と医学的所見の把握
? step B 理解、解釈
1.ケースの「抱えた課題」の検討(step B1、B2)
2.「ケースの力」の検討(step B3、B4)
3.「抱えた課題」と「ケースの力」の関係
step B1 子どもの抱えた課題の検討
1.子どもの抱えた課題を検討する3つの視点
2.課題の内容
work B1 子どもの課題の整理
step B2 家族の抱えた課題の検討
work B2 家族の抱えた課題の整理
step B3 「当事者の力」の検討と整理
work B3 「当事者の力」の検討と整理
step B4 「既にある支援」の評価と整理
work B4 「既にある支援」の評価と整理
? step C 支援方針と具体的な手立ての検討
1.3種の支援方針
2.すべてのケースに共通する方針α
3.ケースによって異なる方針βと方針γ
4.子どもと家族への具体的な手立て(メニュー)の検討
5.具体的な支援の役割分担
step C1 子どもの支援方針と具体的な手立て
1.方針α(すべてのケースに共通)
2.方針βとその手立て(子どもの課題への手立て)
3.方針γとその手立て(ケースの力の強化に向けた手立て)
work C1 子どもの支援方針と具体的な手立て
step C2 家族への支援方針と具体的な手立て
1.方針α(すべてのケースに共通)
2.方針βとその手立て(家族の課題への手立て)
3.方針γとその手立て(ケースの力の強化に向けた手立て)
work C2 家族への支援方針と具体的な手立て
step C3 子どもと家族への支援の役割分担
work C3 子どもと家族への支援の役割分担
? step D ケースの振り返りと評価
1.基本的な考え方
2.ケースの振り返りと評価に必要な視点
step D1 支援の経過をまとめる
work D1 支援の経過をまとめる
step D2 ケース・カンファレンスの実施
1.ケース・カンファレンスで行うこと
2.ケース・カンファレンスの資料作成
work D2 ケース・カンファレンスの資料作成
3.ケース・カンファレンスの種類と目的
step D3 子どもと家族の抱えた課題の振り返り
work D3 子どもと家族の抱えた課題の振り返り
step D4 子どもと家族への支援方針の手立ての見直し
work D4 子どもと家族への支援方針の手立ての見直し
step D5 役割分担の見直し
work D5 役割分担の見直し
step D6 子どものこれまでの人生を理解する――子どもの年表づくり
1.人生の連続性が分断されがちな社会的養護の子どもたち
2.過去を振り返ることが困難な社会的養護の子どもたち
3.子どもの年表づくり(代替養育を必要とした子ども)
work D6 子どもの年表づくり
おわりに
参考・引用文献
増沢 高[マスザワ タカシ]
著・文・その他
目次
step0 包括的アセスメントについて(問題とされる行動や症状;問題とされる行動や症状の背景には必ず理由がある ほか)
1 stepA―総合的な情報の把握(子どもの状態像の把握;家族の状況の把握 ほか)
2 stepB―理解、解釈(子どもの抱えた課題の検討;家族の抱えた課題の検討 ほか)
3 stepC―支援方針と具体的な手立ての検討(子どもの支援方針と具体的な手立て;家族への支援方針と具体的な手立て ほか)
4 stepD―ケースの振り返りと評価(支援の経過をまとめる;ケース・カンファレンスの実施 ほか)
著者等紹介
増沢高[マスザワタカシ]
子どもの虹情報研究センター研修部長。臨床心理士。1986年千葉大学大学院教育学研究科教育心理修士課程修了。千葉市療育センター、児童心理治療施設「横浜いずみ学園」でセラピスト、同学園副園長を経て、2002年より子どもの虹情報研修センターに研修課長として勤務。2009年より現職。明治大学大学院文学研究科兼任講師、日本子ども虐待防止学会理事、日本臨床心理士会児童福祉委員会副委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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