目次
第1部 北朝鮮を理解するために
第2部 北朝鮮国家の歴史
第3部 北朝鮮政治のしくみ
第4部 南北関係と外交関係
第5部 北朝鮮の経済と暮らし
第6部 北朝鮮の社会と文化
第7部 日朝関係と日本の選択
著者等紹介
石坂浩一[イシザカコウイチ]
1958年生まれ。立教大学異文化コミュニケーション学部准教授。韓国社会論、日韓・日朝関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nnpusnsn1945
42
文化面においては文句なしの出来栄え。歌や絵画、映画、スポーツ等についてはこの本が詳しい。(怪獣映画の『プルサガリ』を扱っていないのは不満だが・・・。)短所をあげると、政治、経済については煩雑で問題点を整理できていない。人口や食糧問題などは最新の動向には対応できているが、北朝鮮に対する批判は全体的に抑え気味である。(かといって国粋主義的な論調には乗らないが。)在日問題について多く割かれていたが、総連の裏側についての言及はない。ただし、在特会絡みの事件については勉強になった。2021/10/11
Gamemaker_K
11
この本によれば、日本と北朝鮮とうまくいかないのは、日本側に問題があるからだ、ということみたいです。横田めぐみさんは、生きていらっしゃるのでしょうか。…学生の頃、朝鮮大学校に何度か行ったことがあるのだが、その時の思い出ってどこまで話してよいものなのだろうか。2019/06/29
hosikita
4
全体の約半分を担当した石坂氏の他にも、北朝鮮経済の研究で知られる文氏が4部、現代朝鮮史研究を牽引してきた太田氏が7部を執筆、さらに朝鮮文学研究者の布袋氏が担当した章も。安心の執筆陣による概説書。文章の大半は2017年までに書かれたもののようで、2018年以降の展開に追いついていない部分も見受ける。本書については「北寄り」という不満の声があり、確かにそれは否みがたい。しかし今の日本で北朝鮮憎悪の言説が溢れていることを考えると、これくらいの本が入門書としてあるのは、均衡がとれてむしろちょうどいいのではないか。2019/09/01
高木正雄
3
後だしじゃんけんになるが文在寅は北にいいようにされただけだったね!映画や歌謡など文化に関してはとてもわかりやすかった。文化でも南労派からはじまる粛清からは逃れられないが、近年は北朝鮮でも再評価されているようだ。人名表記がカタカナなのはわかりにくいので漢字表記にしてほしかった2023/11/27
アーク
2
北朝鮮って秘密主義が徹底されているので、インターネットが普及した現代であっても国外の人間が知ることができる情報ってどうしても限られる。このシリーズも例外ではなく、一般的に知られている北朝鮮の情報に肉付けをした、という印象を持った。といっても北朝鮮について包括的に知ることができるという意味では意義がある一冊だし、各国との政治的騒乱が続く同国の今後の展開についてもある程度見通しがついたかな。2019/06/26