エリア・スタディーズ<br> クルド人を知るための55章

個数:

エリア・スタディーズ
クルド人を知るための55章

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年06月29日 23時04分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 338p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750347431
  • NDC分類 316.826
  • Cコード C0336

出版社内容情報

国をもたない最大の民族であり4000万もの人口を擁すると言われるクルド人。現代の国民国家の枠組みではとらえきれないその輪郭を、トルコ・イラク・イラン・シリア等の研究者たちが各分野から語ることによって浮かび上がらせようとする意欲的な一冊。

 はじめに

 地図





? クルディスタンを歩く



第1章 いざ、イラン・クルディスタンへ――マハーバードからケルマーンシャーへ

第2章 イラク領クルディスタンを歩く――40年前の記憶から

第3章 アナトリア南東部を歩く――一つの道がつなぐさまざまな過去と現在





? 歴史の流れのなかで



第4章 イスラーム史のなかのクルド――古典アラビア語文献が語るクルド

第5章 サラディン――世界でもっとも有名なクルド人

第6章 オスマン朝治下のアナトリア南東部――東西を結ぶ交通の要衝

 【コラム1】シャラフ・ハーン・ビドリースィー――あるクルド系地方領主の生涯

第7章 アルダラーン家とサファヴィー朝――領域国家イランの形成とクルド系地方豪族の統合

第8章 ホラーサーンのクルド人――イラン北東部の「防人」として

第9章 東西両大国のはざまで――オスマン=イラン国境画定に翻弄されるクルド人

第10章 シャイフ・ウバイドゥッラーの「反乱」――変動するオスマン・ガージャール国境地域とクルド社会

第11章 ベディル・ハーン一族――クルド民族主義運動の先駆けとして

第12章 セーヴル条約からローザンヌ条約へ――クルディスタンの分断と国際関係

第13章 トルコ独立戦争とクルド人――「ムスリム同胞の兄弟民族」が戦った戦争

第14章 シャイフ・サイードの反乱――クルド民族主義の側面が強調された反乱

第15章 建国期のイラクとクルド人――現在まで続く混乱の起源





? 多様な宗教世界



第16章 「真実の人々」――アフレ・ハックの世界

第17章 クルド人とスーフィー教団――カーディリー教団とナクシュバンディー教団

第18章 ヤズィーディーの人々――クルドのなかの少数派

第19章 シリア典礼キリスト教(アッシリア人)――クルディスタンの先住民族としてのキリスト教徒

第20章 アルメニア人とクルド人――その複雑で微妙な関係

第21章 ユダヤのリバイバル――メディア王国から現代まで





? クルド人問題の展開



第22章 トルコ共和国初期の「国民」創出――人口センサスにおける「クルド人」の捕捉

第23章 イギリス委任統治下イラクのクルディスタン――長期的な展望を欠いた統治

 【コラム2】ガーズィー・モハンマド――裁判官からクルティスタン共和国大統領へ

第24章 イラク革命とクルド人――「左派」台頭の波に乗ったクルド政党

第25章 アルジェ協定とイラク・クルド民族運動の挫折――バールザーニーの歩みをたどって

 【コラム3】ムスタファー・バールザーニー

第26章 シリアのクルド人諸部族――歴史と現況

第27章 シリアのクルド人問題――制度的差別の系譜

第28章 イラン革命とイラン・イラク戦争――化学兵器の悲劇へ





? 湾岸戦争後の世界



第29章 湾岸戦争と難民――民衆蜂起から自治発足へ

第30章 シリアのクルド民族主義運動――分裂の歴史

第31章 アブドゥッラー・オジャラン――クルド独立運動の英雄かテロリストか

 【コラム4】オジャランとPKK

第32章 トルコのEU加盟とクルド問題――問題解決の鍵であり続けるのか

第33章 PKKとトルコ政府の停戦交渉――対立の連鎖は断ち切れるのか

第34章 トルコの「クルド系政党」――国内民主化と近隣国際紛争のはざまの試行錯誤

第35章 ペシュメルガ――ゲリラから国軍へなり得るか

第36章 事実上の国家――湾岸戦争とイラク戦争がもたらしたクルドの自治

 【コラム5】ジャラール・ターラバーニー

第37章 クルドの対「イスラーム国」戦――拡大する領土と膨らむ独立の夢

第38章 イラン革命後のクルド人――権利の向上を目指す不屈の人々

第39章 ISとシリアのクルド人――イスラーム過激派と民族主義

第40章 ヤズディ教徒を襲った虐殺と拉致の悲劇――ISによる集団殺戮と奴隷化

第41章 遠のいた独立――住民投票が否定されるまで





? 経済・生活・越境



第42章 イラク・クルディスタンの石油――資源を巡る争いとその蹉跌

第43章 アルビール――クルディスタン地域政府の首都

第44章 南東アナトリア地方の開発――経済成長と埋まらない格差

第45章 ダマスカスのクルド人――マクハーで働く若者たち

第46章 イスタンブルのクルド人――言説空間と日常生活のなかの多様性

第47章 ドイツのクルド人――変容する「クルド人」の輪郭とコミュニティ

第48章 オランダのクルド系移民――社会統合とクルド・ナショナリズム

第49章 在日クルド人コミュニティ――黎明期の「ワラビスタン」と、第1世代





? 文化



第50章 クルド語はどんな言葉か――クルド語のいま

第51章 灰から生まれる文学――クルド現代文学

 【コラム6】ヤシャル・ケマル――クルドの血筋に生まれたトルコの「国民的文豪」のねがい

第52章 イラク北部からトルコ南東部の音楽――織られ続ける音のタペストリー

第53章 タンブールとダフ――イラン・クルディスタンの代表的な楽器

 【コラム7】グーラーンからマラシュへ――トルコとイランを架橋する音楽の旅路

 【コラム8】バフマン・ゴバーディー

第54章 カーミシュリーのノウルーズ――民族の再生の日

第55章 クルディスタンの考古学事情――漂流する研究者



 参考文献

山口 昭彦[ヤマグチ アキヒコ]
著・文・その他/編集

目次

1 クルディスタンを歩く
2 歴史の流れのなかで
3 多様な宗教世界
4 クルド人問題の展開
5 湾岸戦争後の世界
6 経済・生活・越境
7 文化

著者等紹介

山口昭彦[ヤマグチアキヒコ]
聖心女子大学文学部史学科教授。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻助手などを経て、2014年より現職。専門は、イラン史(とくにクルド地域)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こぽぞう☆

15
図書館本。新刊の棚より。クルド人とゆーと、サラディンがクルド人だったことと、最近、紛争地帯に居るらしいことしか知らず、イランとイラクがすぐごっちゃになる私。メモとりながら、ググりながら頑張って読んだ。トルコ、シリアまでは古代ヨーロッパ史で何となく、パキスタン辺りまでは天竺の向こうという感じで何となく知ってても「中東」となると自分、無知すぎ。イラク=アラブ=フセイン、イラン=ペルシャ=ホメイニ。しかし、クルド人サラディン出した時に頑張れば現代にこんなに苦しむことなく、自国持てたんじゃないかなぁ?2019/04/17

井上裕紀男

12
世界に数千万人とも言われるクルドの人々、何故国を持つことができないのか、本書でその一端が分かります。 中東地域では今も政治的にタブーな問題だということ、クルド人自身の中でもクルドへの帰属意識が薄れている人がいるということも、独立問題の深刻さが伝わってくる。 アメリカ、イギリスに利用された挙句平和を担保してもらえず、迫害を受けて国外へ逃れてきても、日本でも難民指定をしていない。 紀元前のメディア王国から続くと言われる民を、世界が見て見ぬふりをすることが理解できない。国連は何のための組織?2021/02/21

ねこ

4
55のさまざまな角度からクルドを紹介する本。執筆者の多くが研究職の方で、読みやすさはあまり考慮されておらず、斜め読みをした。それでもわかったことがある。クルドがいかに複雑な地かということ。歴史、文化、言語、宗教、どれをとっても一筋縄ではいかない。備忘録のため:1966年、ソ連の最新戦闘機をイスラエルが奪う。操縦したのはムニール・レドファ。作戦に乗ったのはクルド空爆の任務を命じられたから。バクダッドの家族はピクニックを装ってイラン国境を越え、イスラエルへ。エスコートしたのはクルドの地下組織。2024/02/28

てっき

3
クルド、という民族(?)に関して、主に歴史的見地から55の切り口で考察するアンソロジー(?)。 これを読んでわかったことは、クルド、と一口に言ってもその中は複雑多岐であり、民族と言っても一塊では決してない、ということ、宗教・言語、それに伴う考え方すら異なっていること、そして所在する地域とそれを支配する国家との関係性もシリア・トルコ・イラク・イランそれぞれで全く異なること、といった一筋縄ではいかないこの地域と人々の在り方でした。非常に勉強になりましたので、もっと専門の本にもチャレンジしたくなりました。2019/11/21

トクナガ

2
思ったより根深い歴史のある問題でさらにいえばクルド人という言葉の多義性が問題をより複雑にしているようにも思う。川口のクルド人については少しだけ書かれているがこれだけではわからない面もあったので他にも関連書籍を読んで色々知っていきたいと思った。2024/07/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13403091
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品