出版社内容情報
ダウン症のある子どもの親でもある著者が、政治と福祉、教育、マスメディア、社会学など幅広い視点から、ダウン症や障がいのある子どもたちを取り巻く政治的、社会的環境を考察し、インクルーシブ教育と社会における完全な統合の実現へ向けて論ずる。
日本語版への序文
序章 私の子は他の子より染色体の数が多い
第1章 問題は保健政策に
コスト・ベネフィット分析
私事なんかではない
妊婦は消費者なのか?
私たちはどこに取り残されてしまったのか
母親とマルサス主義
ジョン・ピアソン事件
第2章 誰のための教育政策?
インクルーシブ教育か隔離か――歴史と課題
現在の保守党の考え方
インクルーシブ教育は失敗か
インクルーシブ教育の回復へ
「特別教育ニーズ」をめぐる課題
第3章 フランキー・ボイルのショーで経験したこと
「ぼくは知恵遅れなの? それとも喜んで大騒ぎしているだけ?」
エミリー
スティグマ(社会から押しつけられる差別)
第4章 国家と個人の関係
ダウン症のある子を産み育てるという「リスク」
「人間らしさ」の“超えてはならない一線”
では、私たちの超えてはならない一線は、どのくらい明らかなのか?
第5章 さて、どうすべきだろうか
提案1 一般市民が決定しない保健政策を受け入れないこと
提案2 インクルーシブ教育へ力を傾注していく
提案3 違いを欠点にはしない
訳者あとがき
キーロン・スミス[キーロン スミス]
著・文・その他
臼井 陽一郎[ウスイ ヨウイチロウ]
監修/編集
結城 俊哉[ユウキ トシヤ]
翻訳
内容説明
産むこと・教育を受けること・社会で生きることを決めるのは誰なのか?「生産性」と優生思想から解放されるために必要なこと。
目次
序章 私の子は他の子より染色体の数が多い
第1章 問題は保健政策に
第2章 誰のための教育政策?
第3章 フランキー・ボイルのショーで経験したこと
第4章 国家と個人の関係
第5章 さて、どうすべきだろうか
著者等紹介
スミス,キーロン[スミス,キーロン] [Smith,Kieron]
ウィンチェスター大学卒業後、ベスト・リトル書店株式会社(Best Little shop Limited)、インターネット書籍を中心に販売しているブック・ディポジトリー(Book Depository)を経た後、ダウン症のある子どもたちのための教育の国際機関「ダウン症教育インターナショナル」(Down Syndrome Education International)で働く。現在はブラックウェル書籍(Blackwell’s Bookshop)のデジタル版部門の責任者をしながら、ウィンチェスター大学の博士課程で調査研究に勤しんでいる
臼井陽一郎[ウスイヨウイチロウ]
新潟国際情報大学国際学部教授。専攻は、EU政治。日本EU学会理事、グローバル・ガバナンス学会理事
結城俊哉[ユウキトシヤ]
立教大学コミュニティ福祉学部教授。専攻は、障害福祉学。博士(社会福祉学)。日本福祉文化学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ゆう。
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