出版社内容情報
薬物依存からの当事者による回復実践を行う「ダルク」の30年以上の歴史を踏まえ、日本全国の代表者たちが「回復」「実践」「連携」をキーワードに、各地における個性豊かな活動とそこから得られた知見をまとめた。ダルクとして初めての書籍。
はじめに
第1部 回復
第1章 これからの回復支援――ダルクの向かう未来[中川賀雅(長崎ダルク)]
1 My story
2 To recovery
3 Tries to continue our journey
第2章 私たちの回復とは[加藤武士(木津川ダルク)]
1 薬物依存者相互援助の歴史
2 ダルクの特徴とは
3 回復の4つの側面
4 病気か犯罪か
5 ミーティング
6 サポートとスピリチュアリティ
7 アディクションの対極はコネクション
8 多様な回復
9 おわりに
第3章 回復の主体性[市川岳仁(三重ダルク)]
1 はじめに
2 回復とエンパワーメント
3 環境が回復を育てる
4 奇跡の人
5 ダルクスタッフの職業アイデンティティ
6 最大の危機と新たな役割
第4章 回復の役割[幸田実(東京ダルク)]
1 仲間の中での役割(誰もが誰かの役に立つ)
2 当事者同士だからこそできること
3 ダルクで働くということ(入寮者からスタッフへ)
4 先駆者たちから受け継ぐもの
5 前例がないからこそできること
6 時代がダルクを追い越してゆく?
7 役割分担
第5章 ダルクの独立性[飯室勉(仙台ダルク)]
1 ダルクとの出会い
2 ダルク創設者・近藤恒夫の流儀
3 ダルクと一般的な組織の違い
4 「横の関係」の問題点
5 これまでとこれから
6 ダルクの独立性
7 まとめ
第2部 実践
第6章 初期施設でのプログラム――藤岡モデル[山本大(藤岡ダルク)]
はじめに
1 生活訓練
2 プログラム
3 就労支援
まとめ
第7章 回復支援施設における階層式プログラムの実践[栗坪千明(栃木ダルク)]
はじめに
1 栃木ダルクの沿革
2 利用者の動向
3 理想的な回復とテーマ
4 階層式プログラム
5 ロールモデル
6 リビングスキル
7 就労支援
8 家族支援
9 事例紹介
10 その他の事業と他機関連携
11 総論・課題
おわりに
第8章 施設運営――山梨ダルクの実例[佐々木広(山梨ダルク)]
はじめに
1 山梨ダルクの黎明期
2 山梨ダルク誕生期
3 山梨ダルク成長期 組織・事業の二分化――NPO法人山梨ダルク・山梨ダルク本部設立
4 「甲府市地域活動支援センター」スタート
5 支援団体について
6 こんにちの山梨ダルク
7 現在の問題点と課題
おわりに
第3部 連携
第9章 司法との連携[森亨(北海道ダルク)]
1 刑務所の経験
2 ダルクの生活の中で
3 北海道ダルクがスタートして
4 刑務所内の薬物依存離脱指導(R1)
5 刑の一部執行猶予制度
余談
第10章 医療との連携[白川雄一郎(千葉ダルク)]
1 従来のダルクと精神科医療機関との連携
2 千葉ダルクと医療機関との連携
3 下総精神医療センターとの連携
4 館山病院との連携――チバープ(認知行動療法)について
5 千葉県の精神保健福祉センターとの連携
総括
第11章 地域福祉との連携――重複障害の視点から[市川岳仁(三重ダルク)]
はじめに
1 薬物依存者の生きづらさ
2 障害者総合支援法とダルク
まとめ――依存症ネットワークの必要性
近藤恒夫との対話――これからの回復支援
ダルクは当事者が当事者とともにやっていく場所
ダルクが組織ではない、というのはどういうことか
ダルクの活動と「余計なおせっかい」
今再び、ダルクのスピリットを共有する必要がある
特別寄稿 薬物依存症からの回復とダルク[成瀬暢也(埼玉県立精神医療センター副院長・埼玉ダルク理事)]
はじめに
1 薬物依存症とは
2 薬物依存症の治療
3 これまでのわが国の依存症治療の問題点
4 海外で実践されている心理社会的治療
5 薬物依存症の背景にあるもの
6 薬物依存症からの回復とは
7 ダルクが示していること
8 ダルクの役割と課題
9 これからの回復支援
おわりに
おわりに
ダルク[ダルク]
編集
目次
第1部 回復(これからの回復支援―ダルクの向かう未来;私たちの回復とは;回復の主体性;回復の役割;ダルクの独立性)
第2部 実践(初期施設でのプログラム―藤岡モデル;回復支援施設における階層式プログラムの実践;施設運営―山梨ダルクの実例)
第3部 連携(司法との連携;医療との連携;地域福祉との連携―重複障害の視点から;特別寄稿 薬物依存症からの回復とダルク)
感想・レビュー
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