世界歴史叢書<br> リトアニアの歴史

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世界歴史叢書
リトアニアの歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 452p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750346434
  • NDC分類 238.84
  • Cコード C0322

出版社内容情報

リトアニアの著名な歴史家たちによって書かれた通史の邦訳。1009年に中世ドイツで書かれた『クヴェードリンブルク年代記』にリトアニアの名が初めて登場してから2004年のEU加盟に至るまでの壮大な歴史を、豊富な写真・図版とともに描いた。日本における初の通史。

 ご挨拶――日本語訳刊行にあたって

 まえがき

 凡例



序章 中央ヨーロッパの一部であるリトアニア

   ヨーロッパの地理的中心

   リトアニアの名称の起源

   リトアニアの歴史の概要

   リトアニア史上の重要な出来事



第1章 リトアニア大公国

 古代バルト人とリトアニア国家の出現

   異教と1009年におけるリトアニアへの言及

   ミンダウガスによるリトアニア国家の創設

   ゲディミナス朝の登場

 異教国家とキリスト教

   アルギルダスのもとのリトアニア

   正教ルーシにおけるリトアニア

   リトアニアのキリスト教化――キリスト教ヨーロッパの完成

 ヴィータウタスの帝国

   ヴィータウタスの治世における変化

   グルンヴァルトの戦い

   聖なる支配者

 西方への途上にあるリトアニア大公国

   キリスト教化、聖カジミエラス、ゴシック建築

   書くこと

   ルネサンスと宗教改革



第2章 ポーランド国家とリトアニア国家の合同

 両国民の共和国

   ルブリン合同

   バロック・ヨーロッパにおけるリトアニア大公国――貴族の民主政

   ポーランド=リトアニアにおける多宗派共存と寛容

   諸民族、諸言語、そして書くこと

   ヴィルニュス大学

   ヨーロッパ最東端かつ最北端のバロック建築

   ガオンと「北のエルサレム」

 ヨーロッパ初の憲法とその廃止

   リトアニア大公国への啓蒙の到来

   五月三日憲法と両国民の相互保障

   リトアニア大公国の崩壊



第3章 ロシア帝国下のリトアニア(1795?1915年)

 失われた国家を求めて

   ナポレオンの陰での文化的自治

   1830?31年の蜂起

   ツァーリ政府曰く「ここにはいかなるポーランドも生まれない」

   1863?64年の蜂起

   モティエユス・ヴァランチュス司教の「公国」

 民衆が民族になる

   1864?1904年におけるロシア化政策

   「我々はリトアニア人に生まれた!」

   変貌したリトアニアは自治を求める

   1905年以後のリトアニア――文化を通した抵抗



第4章 リトアニア国家の回復

 独立のための戦い

   リトアニアの計画――自治から独立へ

   1918年2月16日宣言

   ヴェルサイユ条約

   ソヴィエト・ロシアとの講和条約(1920年7月12日)

   ヴィルニュス問題

   リトアニア制憲議会とその決定

 国民になること

   海港を手に入れたリトアニア――クライペダの併合

   左派の民主主義と1926年12月のクーデタ

   スメトナ大統領とヴォルデマラス首相

   スメトナとトゥーベリスのタンデム体制

   両大戦間期リトアニアにおけるユダヤ人とポーランド人

   独立世代

 最後通牒の時代

   リトアニアとポーランド――無関係という関係

   ヨーロッパで最初のナチ裁判とクライペダ地方の喪失

   中立政策とモロトフ=リッベントロップ協定

   ソ連の最後通牒(1940年)とソヴィエトによる占領

 

第5章 ソヴィエトおよびナチ占領下のリトアニア

 スターリンとヒトラーの手の中で

   リトアニアのソヴィエト化

   抑圧と対ソヴィエト六月蜂起(1941年)

   リトアニア・ユダヤ人の絶滅――ホロコースト

   ナチ支配下のリトアニア

 ソ連に逆戻り

   ナチによる占領からソ連による占領へ

   戦後の戦争――武装レジスタンス

   経済のソヴィエト化

   文化の均質化

   教育とロシア化

   リトアニア外交団とディアスポラ

   妥協しない社会



第6章 歌う革命

 サーユーディスとともに――リトアニアのために!

   リトアニア改革運動サーユーディス(1988?90年)

   リトアニアの独立回復

   国際承認を待つリトアニア

   西ヨーロッパを追いかけるリトアニア

   近隣諸国との関係と大西洋両岸の統合



 訳者あとがき

 文献目録

 図版・写真の出典

 索引

 略語一覧

アルフォンサス・エイディンタス[アルフォンサス エイディンタス]
著・文・その他

アルフレダス・ブンブラウスカス[アルフレダス ブンブラウスカス]
著・文・その他

アンタナス・クラカウスカス[アンタナス クラカウスカス]
著・文・その他

ミンダウガス・タモシャイティス[ミンダウガス タモシャイティス]
著・文・その他

梶 さやか[カジ サヤカ]
翻訳

重松 尚[シゲマツ ヒサシ]
翻訳

目次

序章 中央ヨーロッパの一部であるリトアニア
第1章 リトアニア大公国
第2章 ポーランド国家とリトアニア国家の合同
第3章 ロシア帝国下のリトアニア(1795~1915年)
第4章 リトアニア国家の回復
第5章 ソヴィエトおよびナチ占領下のリトアニア
第6章 歌う革命

著者等紹介

エイディンタス,アルフォンサス[エイディンタス,アルフォンサス] [Eidintas,Alfonsas]
1952年生まれ。73年ヴィルニュス教育大学(現・リトアニア教育大学)卒。87年から92年までリトアニア歴史研究所副所長を務め、その後は駐米大使(93~97年)、駐カナダ大使(95~2000年)、駐イスラエル大使(02~06年)、駐ノルウェー大使(06~09年)、駐ギリシア大使(12~17年)などを歴任

ブンブラウスカス,アルフレダス[ブンブラウスカス,アルフレダス] [Bumblauskas,Alfredas]
1956年生まれ。79年ヴィルニュス大学卒。90年からヴィルニュス大学歴史学部准教授を務め、2002年からは同大学教授を務める。リトアニア大公国や宗教改革の歴史、そして史学史などを専門とし、ヴィルニュス大学の歴史についても多く執筆している

クラカウスカス,アンタナス[クラカウスカス,アンタナス] [Kulakauskas,Antanas]
1952年生まれ。75年ヴィルニュス大学卒。95年からヴィータウタス・マグヌス大学で教鞭をとり、97年から2000年まで歴史学科長、00年から05年まで政治科学外交研究院長を歴任。05年から12年までミーコラス・ロメリス大学で教鞭をとり、現在はヴィータウタス・マグヌス大学教授を務める。19~20世紀におけるリトアニアの社会やリトアニア人のネイション形成などに関する研究を行っている

タモシャイティス,ミンダウガス[タモシャイティス,ミンダウガス] [Tamo〓aitis,Mindaugas]
1976年生まれ。2001年ヴィルニュス教育大学(現・リトアニア教育大学)卒。中等学校やギムナジウムなどで教師を務めたのち、03年からヴィルニュス教育大学で教鞭をとる。08年からヴィルニュスのギムナジウムで教師を務め、16年よりリトアニア教育大学准教授。リトアニアの政党政治や議会制度の歴史、リトアニア人作家の歴史、20~21世紀のリトアニア政治史などを専門とする

梶さやか[カジサヤカ]
2011年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。岩手大学人文社会科学部准教授

重松尚[シゲマツヒサシ]
2012年、東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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鏡裕之

4
10世紀をすぎてから初めて文字を持ったこと、宗教的な寛容さがヨーロッパでは随一だったこと、中世にはポーランドと連合共和国をつくりあげたこと、しかし、後に袂を分かち、戦間期には10年以上にわたってリトアニアとポーランドの国境が閉ざされたこと、後に20世紀末になって両国が和解したこと、ナチスドイツとソ連の秘密協定により最初はソ連に、次にドイツに、そしてまたソ連の領土に編入され、国家を失ったこと……などが記されている。小国の悲哀がひしひしと伝わってくる。2018/06/30

takao

2
ふむ2022/10/06

Tigranocerta

0
現代の小国リトアニアがカトリック教会や国民国家、全体主義などの欧州のイデオロギーの変遷にどのように対応したのかが分かりやすく描写されていた。日本人ならば当たり前に持っている民族国家の一員としての自覚をリトアニアの国民が持つことにどれだけ苦労したのかの内容が特に面白く、各民族の言語の重要性を思い知った。個人的には、ポーランドとは歴史的な友好国だと思っていたので、戦間期にヴィリニュスをめぐって激しく敵対していたことが予想外だった。2022/03/23

カシュウ

0
読後に偉大な歴史の本を読んだ時の良い余韻のある良い本です。リトアニアの苦難に満ちた歴史を、喜びや悔しさ、劣等感、絶望の感情が感じられるほど生き生きと描いています。バルト三国などとラトヴィア、エストニアと纏められがちな小さな国の歴史ですが、偉大な歴史です。但しこの本はあとがきでよく言語化してくれていますが、自国の歴史の称揚や、しばしば他国に対する劣等感や否定的な感情も感じられます。そこも含めて良い本と思いますが、そういうのが苦手な方には同じ明石書店の『バルト三国の歴史』もお勧めです。2021/09/14

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