内容説明
成長著しいアジアの開発途上国・地域において、いかなる変革が進められてきたのか。カンボジア、東ティモール、ベトナム、フィリピン・南ミンダナオ、パキスタン、スリランカでの詳細な現地調査をもとに、経済社会の変化や社会制度改革の実態を紹介。途上国への理解とともに、外部からの援助と制度改革支援の経済社会的なインパクトを分析・検証し直す。
目次
序章 社会調査を通じてみる途上国開発の現実
第1章 カンボジアの近代化と社会関係資本
第2章 東ティモールの国づくりと社会関係資本―カンボジアとの比較
第3章 ベトナムにおける社会的安全網の南北比較
第4章 南ミンダナオの社会状況と生計向上支援
第5章 パキスタンの全国排水路整備と農民組織化
第6章 スリランカの電話通信網整備と世帯・企業へのインパクト
終章 開発学の中での本書の位置づけ
著者等紹介
稲田十一[イナダジュウイチ]
広島県生まれ。東京大学教養学部国際関係論専攻課程卒業。東京大学大学院社会学研究科(国際学修士)、同総合文化研究科博士課程単位取得退学。野村総合研究所、日本国際問題研究所、山梨大学助教授、ハーバード大学国際問題センター、世界銀行政策調査局および業務政策局を経て、専修大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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