目次
序章 課題と方法―ケア関連専門職養成教育の検討のために
第1章 専門職養成基盤の形成―ケアの産業化
第2章 専門職養成ルートの多様性―階層性と「規制」
第3章 専門職養成教育のコントロール―教育の分化の困難と対置できない理想
第4章 専門職の専門性基盤と職能団体・学会―ケアのアイデンティティをめぐる分断の構造
第5章 専門職の社会的評価の現状と対応―分断のなかの資格階層化志向
第6章 専門職養成における連携教育の現状―ケアの「見えない壁」をどこまで意識しているか
著者等紹介
青木紀[アオキオサム]
1948年生まれ。京都大学農学研究科農林経済学専攻博士課程単位取得退学、農学博士。北海道大学名誉教授、名寄市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
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看護・介護・保育・福祉のケア専門職の養成教育プロセスを研究した内容です。それぞれの領域において国家資格があり、それに伴い諸法律によって国家のコントロール下にあります。ケア専門職の仕事は、クライアントとの双方向的な行為があり、そこにクライアントも専門職も共に発達していく関係性が生まれますが、例えば社会福祉士の場合は国家資格に伴うカリキュラムにより国家の社会福祉政策の影響を強く受けている現状があります。そのなかで教育のあり方、研究のあり方を深く考えることのできる本でした。貴重な内容だと思います。2017/06/01