目次
序章 本研究の課題と方法
第1章 子どもの権利擁護に関する先行研究
第2章 日本の児童養護施設入所児童に対する「権利代弁機能」の検討
第3章 イングランド・ウェールズの子ども参加政策とアドボカシーサービス
第4章 子どもアドボカシーサービスの全国基準と権利代弁機能
第5章 ケース会議におけるアドボカシーサービス
第6章 苦情解決制度におけるアドボカシーサービス
第7章 アドボケイトの養成方法
第8章 アドボカシーサービス提供システムの方法と課題
第9章 アドボカシーサービスの意義と課題―日本への示唆
第10章 日本におけるアドボカシーサービスモデルの構想―聴かれる権利の保障を目指して
著者等紹介
栄留里美[エイドメサトミ]
日本女子大学大学院人間社会学研究科社会福祉学専攻博士後期課程単位取得退学、鹿児島国際大学大学院福祉社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会福祉学)。独立行政法人日本学術振興会特別研究員(DC2)を経て、鹿児島国際大学福祉社会学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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katoyann
20
イギリスの子どもアドボカシーサービスの実態について、子どもの権利条約第12条の意見表明権の保障という観点から分析した上で、日本における社会的養護の子どもに向けた政策提言を試みた論文。社会福祉学の博論であり、英国のシステムを把握するのが専門外には難しいが、子どもが意見を聴取される機会を保障されない場合には、虐待死事件という悲劇が起こる。被虐待児や障害のある子どもの場合、ソーシャルワーカーが考える「最善の利益」が優先されがちだが、独立性のある子どもアドボケイターが意見を聴かないと権利侵害となる。勉強になった。2023/04/08
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