内容説明
70年前、広島・長崎へ原爆が投下され、核の時代の幕が上がった。核をめぐる問題に対し深い洞察を続けてきた第一人者らが、戦後の軌跡とこの時代の意味を問い直す。
目次
核時代の幕開けの意味を問い直す―忍び寄るグローバルヒバクシャの影
軍事・防衛研究としての放射線人体影響研究―第二次世界大戦・冷戦・対テロ戦争
核兵器と原発で歪められた放射線被曝の研究
占領期における原爆・原子力言説と検閲
住民はなぜ被曝させられたのか―広島・長崎からマーシャル諸島へ
「原子力の平和利用」の真相―原発導入の背景と隠された米国の意図
掣肘受けざるべく―核燃料サイクル計画の裏に潜む闇
原子力と平和―福島第一原子力発電所事故と原子力の内実
原子力政策空回りの時代
劣化ウランの兵器転用がもたらすもの
アメリカ新核戦略と日本の選択―核兵器をめぐる現状と課題
朝鮮半島における「核問題」と朝鮮人被爆者に関する歴史の一考察
軍事攻撃されたら福島の原発はどうなるか―「平和を欲すれば軍事力・軍事同盟を強化せよ」論の落とし穴
核軍縮と非核兵器地帯―北東アジア非核兵器地帯構想を中心に
日米“核”同盟―その軌跡と隠された真実
著者等紹介
木村朗[キムラアキラ]
鹿児島大学教員、平和学専攻。1954年8月生まれ。北九州市小倉出身。現在日本平和学会理事。平和問題ゼミナールを主催
高橋博子[タカハシヒロコ]
広島市立大学広島平和研究所講師(アメリカ史)。1969年生まれ。富山大学非常勤講師、早稲田大学現代政治経済研究所特別研究員、広島市立大学広島平和研究所助教を経て2008年より現職。2003年、同志社大学文学研究科より博士号(文化史)取得。日本アメリカ史学会、日本平和学会、文化史学会、日本国際政治学会、同時代史学会などに所属。広島平和記念資料館資料調査研究会委員、都立第五福竜丸展示館専門委員、日本平和学会理事、日本平和学会グローバルヒバクシャ分科会共同代表、ヒロシマ平和映画祭実行委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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