内容説明
再び自らの生業で立ち、古里で生きられる日々は、いつ戻るのか。被災地をくまなく歩き、呻吟する人びとのありのままの姿と声を伝え続けるジャーナリストの報告。
目次
第1章 苦悩は続く、被災地の浜(相馬の漁師、汚染水に怒る;「試験操業」にかける悲願;風評の影は宮城の海にも;新たな難題、サブドレン;いわきの地魚文化を守る)
第2章 三陸の海人たちの試練(復活「十三浜わかめ」の危機;風評を超える力は人の絆に;ホヤ初揚げにも販路なく;ボランティアに広まった味;共同の名産品づくりで勝負)
第3章 農の担い手はいずこに(「原発粉じん」の報に揺れ;南相馬のコメ、再開の行方;「減収1千万円」米価暴落;相馬農高生の魂を受け継ぐ)
第4章 飯舘の春いまだ遠く(松川第1仮設住宅の3年間;居久根の木々が除染を問う)
著者等紹介
寺島英弥[テラシマヒデヤ]
河北新報社編集局編集委員。1957年、福島県相馬市生まれ。早稲田大学法学部卒。論説委員、編集局次長兼生活文化部長を経て2010年から現職。02~03年にフルブライト留学で渡米。東北の暮らし、農漁業、歴史などの連載企画を長く担当し、連載「こころの伏流水 北の祈り」で1993年度新聞協会賞。11年3月から震災取材に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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