内容説明
歴史は本来、そこから知恵と希望を導きだすべきものなのである。でなければ人類は何のために歳月をかさねるのか、無意味になる。「歴史とは何か」「人間とは何か」を問い続けた作家の思索の航跡をたどる。
目次
第1章 視野を広げて―アイヌ・沖縄の交易圏
第2章 シャカが創始したのは?―仏教から考える
第3章 環境破壊の世界史―木を切って滅んだ文明
第4章 民族性は存在するのか?―ケルトの島から
第5章 近代市民社会の精神―オランダから考える
第6章 近代国家の陥穽―バスクとザヴィエルを訪ねて
第7章 自然に生かされて―草原からの世界史
第8章 近代的人間の形成―江戸期の合理精神
第9章 さまざまな普遍―世界史のなかの中国
第10章 朝鮮と日本―一衣帯水の歴史
著者等紹介
川原崎剛雄[カワラサキタケオ]
法政大学大学院日本史学専攻博士課程中退。駿台予備学校世界史科専任講師、筑波大学付属高校世界史・日本史講師を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆー
1
モンゴルあたりの遊牧民の記述で、《自然と馬や牛、それらを利用する遊牧民のような暮らしにいざとなったら戻れると考えれば、世の行く末も怖くない》という司馬遼太郎の言葉が残った。 また、武田鉄矢のラジオのGotoトラベルにについて話してた時かなんかだったと思うけど、本書の中にも《人が移動の原因はこの先に何があるのかという好奇心》とあって、なるほどなぁと思った。常に好奇心に動かされるよなぁ。2023/08/18
ますずし
0
図書館で、司馬遼太郎というキーワードのみで選んだ本書。うーん、何が言いたいのかよく分からんかった。2015/04/19