清沢満之と日本近現代思想―自力の呪縛から他力思想へ

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750340920
  • NDC分類 188.72
  • Cコード C0010

内容説明

明治期に、はじめて宗教的伝統に基づく他力の発想と西洋から学んだ論理とを結びつけて語ることを試みた清沢満之。これまで清沢が残した思想を高く評価する人物は何度か現れたものの、いまだ忘れられた宗教人・哲学者である。夏目漱石や正岡子規らとの関係、そして西田幾多郎ら京都学派に与えた影響を辿り、彼の思想が日本思想史に残した大きな影響とその可能性に光を当てる。

目次

清沢満之―「神話」の形成とその解体(忘れられた宗教人;宗門内のウルトラ有名人 ほか)
第1章 人物と思想(徳永満之時代;哲学者の相貌 ほか)
第2章 東京大学哲学科(近代の諸課題;清沢の試み ほか)
第3章 清沢満之のインパクト(京都帝大文科大学;二人の先達 ほか)
第4章 『歎異抄』の再発見(煩悶の時代;清沢満之と『歎異抄』 ほか)

著者等紹介

山本伸裕[ヤマモトノブヒロ]
1969年生まれ。東京大学文学部思想文化学科倫理学専修課程卒業。東洋大学文学研究科仏教学専攻博士後期課程単位取得退学。文学博士(大谷大学)。真宗大谷派親鸞仏教センター研究員、東京大学東洋文化研究所特任研究員を経て、現在東京医療保健大学非常勤講師。専門は日本倫理思想史、倫理学、インド大乗仏教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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