目次
分断された社会空間を生み出す装置と人々の暮らし
第1部 受け入れ政策と国民・移民労働者の関係(国際労働力移動のなかの湾岸アラブ諸国の位置づけ;増え続ける移民労働者に湾岸アラブ諸国政府はいかに対応すべきか;サウディアラビアにおける家事労働者の流入と「伝統」の再生;フィリピン人家事労働者に対する保護への取り組み)
第2部 アジア系労働者の生活世界、コミュニティ、ネットワーク(UAE在住フィリピン人の生存戦略とコミュニティの多様性;インド・ゴア州出身者のコミュニティ・ネットワーク;UAEとカタルにおけるフィリピン人のイスラーム改宗と社会関係の変容;インド・ケーララ州出身者たちの神霊を介した故地とのつながり)
著者等紹介
細田尚美[ホソダナオミ]
香川大学インターナショナルオフィス。専門はフィリピン地域研究、文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ドウ
1
タイトル通りの内容。東南アジア研究者がスタートさせた企画だったせいか、移民が東南~南アジアに偏っていて、中東出身の出稼ぎ労働者に関する章がないのが残念(どうして日本語の中東研究書はこういう欠陥が必ずあるのか)。しかし国家レベルでの移民や労働に関する政策内容を論じた第1章・第2章は面白い。サウジでの企業に自国民労働者を雇用させて企業を新しいレント形成・分配装置にする話は特に。2016/01/31
Kenji Suzuya
0
GCC諸国での外国人労働者の状況についての研究であり、特にフィリピンやインドネシアといった東南アジアからの出稼ぎ労働者を事例としている。2015/02/28