内容説明
「アラブの春」はなぜ失敗したのか。イスラーム世界の病理とは何か。イスラーム世界はどうすれば再生への道を歩むことができるのか。イスラーム・フォビアが浸透しイスラーム主義への理解を歪めている欧米諸国も視野に、世界各地のイスラームの今を俯瞰する。
目次
中東・イスラーム世界は、なぜここまで堕落したのか
1 総論(「アラブの春」の背景とムスリム世界の今後の展望)
2 各論(イスラーム社会における民主化の希望と失望―トルコはなぜ孤立したのか;新中間層のイスラーム志向―成長するトルコ経済を支える敬虔なムスリム;ムスリム社会における信教の自由―トルコ共和国・公正発展党政権下のアレヴィ問題を事例に;マイノリティとしてのイスラーム―タイにおける宗教、民族と政治;ムスリムタウンを歩く―9・11とボストンテロを経験したアメリカ東海岸の日常;排除と包摂のムスリム社会―イギリス社会はイスラームとどう向き合うのか;イスラーム武装勢力と西アフリカ―マリ紛争とフランス介入;「タリバン」の政治思想と組織―「アフガニスタン・イスラーム首長国とその成功を収めた行政」「タリバンの思想の基礎」翻訳・解説)
著者等紹介
内藤正典[ナイトウマサノリ]
同志社大学大学院グローバルスタディーズ研究科教授。東京大学教養学部教養学科(科学史・科学哲学分科)卒業。ダマスカス大学、アンカラ大学で研究に従事。ユネスコ人文・社会科学セクター科学諮問委員。一橋大学教授を経て現職。専攻はイスラーム圏と西欧の国際関係、多文化共生論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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takao
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牛タン