内容説明
本報告書では、社会的結束はそれ自体が目的であるとともに、開発手段ともなることを主張している。結束した社会は、市民が隣人同士そして国家制度に対し信頼をおけると感じている社会であり、個々人が自らの幸福、そして子どもたちの幸福に向けて改善の機会をつかむことのできる社会である。それは、病気や失業、老齢に直面したときにも保障されていると感じられる社会である。本書では、社会的結束開発アジェンダに不可欠な様々な政策原理を検証していく。
目次
第1部 社会的結束における機会と課題(富のシフト―機会への扉;社会的結束と開発;富のシフトと社会的結束課題;格差)
第2部 富のシフトと社会的結束政策アジェンダの構築(社会契約の強化と持続可能な財政政策;社会的結束に向けた雇用及び社会保障政策;市民参加の拡大と社会的結束政策;相互関連政策課題;富のシフト世界における社会的結束の強化)
著者等紹介
門田清[カドタキヨシ]
1965年、宮崎県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。早稲田大学大学院商学研究科博士課程単位取得・満期退学。現在、東京国際大学国際関係学部准教授。専門は国際ビジネス(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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