内容説明
尖閣、竹島、北方四島の問題は、日本の近代史をどうみるか、戦後処理をどう理解するか、それらを受けて、ポスト近代の社会のあり方をどのように展望するかという問題にも関係する。こうした根本的な問題を検討することなしには、これらの問題は解決できないであろう。本書では、日本が抱える「国境画定問題」を、紛争解決論の理論的枠組みを用いて、従来とは異なった視点から検討してみたい。
目次
第1部 現在(国境画定問題の現状はどのようなものか?)
第2部 過去(国境線の伸張;イタリア、ドイツ、日本の国境画定過程の比較;“国民国家”の国境画定;帝国の膨張期における尖閣諸島、竹島、久米赤島、沖ノ鳥島、新南群島の編入過程)
第3部 未来(紛争解決論からのアプローチ;国境画定問題の解決とポスト近代の多層多元的統治システムを目指して)
著者等紹介
名嘉憲夫[ナカノリオ]
1956年生。専門:紛争解決論、政治社会学、国際関係論。千葉大学人文学科卒業(1982)、Fort Hays State University政治学修士(1988)、Purdue University政治学博士(1994)、UC,Berkeley,Institute of East Asian Studies:Visiting Research Fellow(1995~1996)、国際基督教大学社会科学研究所:ResearchAssociate(1997)を経て、東洋英和女学院大学准教授。早稲田大学紛争交渉研究所・客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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