世界歴史叢書 現代朝鮮の興亡―ロシアから見た朝鮮半島現代史

トルクノフ，アナトーリー・ワシリエビッチ/デニソフ，ワレリー・ヨシフォビッチ/リ，ウラジーミル・フョードロビッチ【著】/下斗米 伸夫【監訳】

明石書店（2013/06発売）

• サイズ B6判／ページ数 466p／高さ 20cm
• 商品コード 9784750338361
• NDC分類 221.07
• Cコード C0322

目次

第１章　『朝鮮』の国、解放の朝を迎える
第２章　分裂した国家
第３章　朝鮮半島における「限定的な大戦争」の発生と展開の原因
第４章　戦後復興と発展における二つの朝鮮（一九五三～一九六〇年代）
第５章　二〇世紀一九六〇～七〇年代の北朝鮮・韓国の政治的、そして社会経済的発展
第６章　民族近代化における二つの道（二〇世紀八〇～九〇年代初め）
第７章　二極化した世界情勢の危機とその崩壊のなかでの韓国と北朝鮮（二〇世紀末から二一世紀初頭）
第８章　北朝鮮と韓国の対外優先順位（二〇～二一世紀との狭間で）
第９章　朝鮮半島における文明的・文化的発展の二つの傾向

著者等紹介

トルクノフ，アナトーリー・ワシリエビッチ［トルクノフ，アナトーリーワシリエビッチ］ ［Торкунов，Анаторий　Васильевич］
１９５６年生まれ、韓国・朝鮮研究者、政治学博士、外交官を経て１９９２年からモスクワ国際関係大学学長、科学アカデミー正会員

デニソフ，ワレリー・ヨシフォビッチ［デニソフ，ワレリーヨシフォビッチ］ ［Денисов，Валерий　Иосифович］
ロシア外交官、６冊の朝鮮半島に関する著作あり。１９９６～２０００年の北朝鮮大使を経て、モスクワ国際関係大学教授

リ，ウラジーミル・フョードロビッチ［リ，ウラジーミルフョードロビッチ］ ［Ли，Вадимир　Феодрович］
レニングラード大史学部卒業、外交アカデミー研究センター長

下斗米伸夫［シモトマイノブオ］
１９４８年生まれ。東京大学法学部卒。１９７８年法学博士（東京大学）。成蹊大学を経て１９８８年から法政大学法学部教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[秋色の服（旧カットマン）]

併合時代しか読んでませんが、日帝侵略史観がすごい。そして朝鮮を解放したのは関東軍を撃破した「赤軍」と来る。まさにロシアから見た歴史。それでも「少なからず」日本の統治に賛同した勢力があることも記述。少なからずとは少なくないのであって、数的には少数者の歴史認識がロシア、当然北朝鮮、そして韓国のものということだろう。併合時代には圧政＝治安維持活動もあったが、もし併合がこの本の言う、生きる商品としての労働力を搾取することが目的だとすれば、当初から朝鮮人を戦地に駆り出しているのでは？

2019/08/23

[在我壷中]

読みながら『ふと！』『イムジン河』を【北の大地から南の空へ飛びゆく鳥よ自由の使者よ誰が祖国を二つに分けてしまったの誰が祖国を分けてしまったの】と。彼等にはそんな歌を歌いながらも【祖国を二つに分けたのは日本】？と。戦後直ぐにはロシアには朝鮮半島のアメリカ支配を同じくアメリカにはロシアの朝鮮半島占領を排除すべく、国連の名による国会選挙を、米ソの軍隊の即時撤退をと。アメリカには韓国は極東に於けるアメリカの重要な地政学的戦略的利益の範囲内且つ、その後方支援地域に日本は在ったと。ロシアには急ぎ北、金平壌への全面支援

2013/07/24

[劇団SF喫茶 週末営業]

「ロシアから見た朝鮮半島」と書いてあるので、それを考慮に入れて読むとロシア側からどう見えてるのか知れて面白い。アメリカ野郎が常に悪巧みをして分断を図り、ソ連は正々堂々と朝鮮の南北融和を願ってる的な物語になっている感じ。日本はもちろん凄い憎まれておりアメリカの子分のザコみたいな扱い。こういうのを知っとかないと「みんな仲良く」的な世界は来るわけないしある程度のリアリズムで交渉するしかないのだと認識。しかし全体的には朝鮮半島のことを細かく調べてありとても勉強になった。

2024/12/29