内容説明
経済縮小時代の、新しい生き方―。ニートが「21世紀のふつうの幸せ」を創る。
目次
序章 2012年の『希望のニート』
第1章 ニートを愛する女性たち
第2章 若者たちが求める「ふつうの幸せ」
第3章 ねじれ合う親子の価値観
第4章 20世紀の父親の最後の出番
第5章 就労支援から人生支援へ
トーク・セッション(ひきこもり70万人を社会へ;下流の息子を愛せますか?)
著者等紹介
二神能基[フタガミノウキ]
1943年生まれ。早稲田大学卒。愛媛県松山市での中学受験塾、幼稚園経営などを経て、99年、ニート支援のNPO法人「ニュースタート事務局」を千葉県に設立。幼児からニートまで、40年にわたって育成に携わった親子は4000組を超える。早稲田大学講師、千葉県・内閣府等の委員を歴任。21世紀の子育てを支援する「安心親子応援団」事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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HIDE
5
自己肯定的に読んでしまったのですが、人によって状況はいろいろで、この本の考え方もありですが、それが許されない立場の人もいるでしょう。とはいえ結局は社会や人間に多様性を受け入れる能力が不足しているのが問題かもしれません。2013/06/12
Nunokawa Takaki
2
久しぶりに良書に巡り会った。素晴らしいのは、著者がこの当時でもう69歳という年齢ながら、驚くほど若者の心と社会の構造をリンクさせ分析しているところだ。並のおじいちゃんの考え方とは訳が違う。いかにメディアが労働至上主義を喧伝しているか、これこそまさに問題だ。「20世紀型価値観」と「21世紀型価値観」の間で揺れる若者はまだまだいるのではと思う。社会に疲れ切っているならこれを読むべし!胸のつかえがスーッと下りるはずだ。2016/06/03
町田@あの娘にキスと白百合をにはまり中
0
面白かった。phaさんの本と合わせて読んだからさらに面白かった。 phaさんの本では「仕事、結婚はいらない」というような内容だったが こちらの本では「仕事、結婚をする、けれどニートの生まれ持った性質は世の中に必要なものである」という内容だった。なぜニートの考えが今の時代に合っているか、等の解説がしてある。全てにおいてあんまりガツガツしても疲れちゃうしなあと思った。2016/11/23
こしぇっと
0
縮小していく社会を、ガツガツした勝ち負けの世界で生きていくのは、容易なことではない。労働至上主義に押し潰されて精神的に、あるいは物理的に死んでいく人がたくさんいる。ガツガツした「20世紀型」ではなく、欲の少ない「21世紀型」こそが豊かな人生を手に入れられる。宇宙に出た人類がニュータイプになるみたいな話。タイトルも含め、大言壮語な感はある。この本で使われている「ニート」の定義は「草食系男子」くらいの曖昧さに感じる。あくまで少数派の人間だと思うし、そういう人たちが日本を幸福に導く、というのは言い過ぎと思う。2015/09/06
田中AD
0
言いたかったことが書いてある。労働は罰、父のようになりたくない、人生って哲学的問。2015/02/28