目次
第1章 DVの理解
第2章 法的支援
第3章 支援機関における相談対応
第4章 評価尺度
第5章 DV被害者支援に関わる機関の機能と役割
第6章 DV被害者への心理療法・介入プログラム
第7章 支援者のメンタルケア
資料
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
6
DV被害者の心理から支援の実態まで幅広くDVについて学ぶことができる。印象に残ったのは、児童虐待の発生率がDV被害のある家庭では62.5%に達するという指摘である。 バンクロフトの著書でも指摘されていたが、加害は子どもにも及ぶという実態を改めて認識できた。2020/09/11
saiikitogohu
2
「DVが与える影響…被害は慢性的な身体症状として残り、頭痛や腰痛などの慢性疼痛となってあらわれます。…たとえば、繰り返し脚を蹴られて被害者は、しだいに膝の痛み、腰痛、股関節の痛みとなり、さらに頭痛となってあらわれ、痛みの範囲が拡大します」17「痛みから筋肉が緊張して疲れやすくなり、抑うつ症状…免疫状態の低下で易感染性、精神的ストレスにより、様々な内科的症状…症状が一定せず…不定愁訴と言われるものも少なくないので、周囲からは仮病として見られてしまうことも…整形外科や麻酔科、ペインクリニックを紹介する」192020/05/18
saiikitogohu
0
「「この間もあなたのような人が相談に来て○○したのでよかった」…他の被害者の話を持ち出すのは、秘密を守ってもらえるのか?と被害者に不信感を抱かせる」(63)「在宅での支援…家の中にある危険なものは隠しておく、緊急避難場所を考えておく、大事なものを小さくまとめて隠しておく、いつもある程度のお金は持ち歩いておく、携帯番号と緊急連絡先はいつも持ち歩く」「被害者自身が使えるお金を準備しておく(仕事を始める資格をとる)、妊娠しない、暴力の跡は写真に、怪我は受診しておく、脅迫メールはとっておく」(69-70)2018/01/17