内容説明
本書は、OECD諸国を通じた公務のマネジメントにおける主要な変化を評価している。また、各国が公正、公平、正義及び社会の結束力のような基本的な価値―政府システム全体における政治的信頼を維持するために必要なもの―に対する関心と、効率性、生産性及び実効性に対する焦点とのバランスをいかにみつけようとしているかについても調べている。
目次
第1章 雇用者数と報酬費用―過去10年の変化
第2章 中央政府における一般雇用条件の民間部門への接近
第3章 中央政府の公務における人的資源管理権限の委譲
第4章 中央政府職員の業績マネジメント
第5章 中央政府職員の給与決定の分権化と個別化
第6章 中央政府における幹部職員
附録A 人的資源管理の合成指標―構成、ウェイト及び理論上の枠組み
解説―公務員制度の定量的分析の課題と国際比較からみた日本の現状
著者等紹介
平井文三[ヒライブンゾウ]
1965年北海道生まれ。88年東京大学法学部卒業後、総務庁入庁。94年米国ジョージタウン大学公共政策大学院修了(公共政策学修士)。96年から98年まで九州大学法学部助教授(行政学)。2007年から09年まで慶應義塾大学法学部講師(現代日本行政論)。現在は、総務省人事・恩給局総務課人事制度研究官。亜細亜大学法学部講師(行政学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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