内容説明
今、福祉・保育現場を見ると、本来人間を大切にする場で利用者のみならず実践者までもが息苦しく、しごとを続けていくことさえ困難な現実が広がっている。そうした現実をなんとかしたいと切望している実践者と研究者が共同してつくり上げたのが本書である。
目次
第1章 福祉・保育現場の貧困と最低生活保障(最低生活とは何かという問いかけ―福祉・保育現場の貧困とナショナル・ミニマムの今日的意義)
第2章 人間の安全保障のゆくえ―現場からの報告(保育現場の貧困―人・施設・家庭の貧困に追い打ちをかける制度改悪;東京都の無認可保育所の厳しい現状―企業参入による子どもへのしわ寄せと、問われる福祉としての保育 ほか)
第3章 福祉労働の今を問う―働き続けられない雇用(官製ワーキングプアをなくす取り組み―調査から問い直す自治体職員の専門性;臨時・非常勤公務員の知られざる賃金・労働実態―「5年で雇い止め」の冷酷、相談業務のプロが次々と職場を去っていく ほか)
第4章 社会福祉労働のこれからと政策提言(社会福祉労働の貧困化と変革の課題―この現実の根本原因と政策転換の必要性)
著者等紹介
浅井春夫[アサイハルオ]
立教大学コミュニティ福祉学部福祉学科教授。1951年生まれ。専門分野は、児童福祉論、社会福祉政策論、セクソロジー。“人間と性”教育研究協議会代表幹事、全国保育団体連絡会副会長
金澤誠一[カネザワセイイチ]
佛教大学社会学部公共政策学科教授。1948年生まれ。帝京平成短期大学を経て、1999年より佛教大学。専門分野は、社会政策、社会保障・公的扶助論、現代の貧困研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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