内容説明
本書は、OECD加盟国の年金制度をモニターし、比較するためにつくられた枠組みを提示している。第1部では、OECD各国の年金制度についての主要な特徴を比較している。たとえば、退職年齢、給付乗率、上限額、スライド制などである。将来の年金受給額は、報酬水準別の標準労働者について示されている。所得代替率、相対的年金水準を基礎として、一連の指標が組み立てられている。これらの指標は、給付水準と各国固有の平均寿命を考慮しながら、年金制度における再分配、各国の年金保証額にかかる費用、各国が年金受給者に対して行う潜在的資源移転について評価している。第2部では、30カ国それぞれの年金制度と所得代替率を示す付属資料を掲載している。
目次
第1部 年金政策の検証(年金制度の類型化;年金制度における基礎係数の比較;年金受給額のモデル分析;所得代替率;相対的年金水準;年金資産;主要指標)
第2部 国別分析(オーストラリア;オーストリア;ベルギー;カナダ;チェコ;デンマーク;フィンランド;フランス;ドイツ;ギリシャ;ハンガリー;アイスランド;アイルランド;イタリア;日本;韓国;ルクセンブルク;メキシコ;オランダ;ニュージーランド;ノルウェー;ポーランド;ポルトガル;スロバキア;スペイン;スウェーデン;スイス;トルコ;イギリス;アメリカ)
著者等紹介
栗林世[クリバヤシセイ]
1938年2月長野県長野市生まれ。1960年3月信州大学教育学部数学科卒。1960年4月経済企画庁。この間、国際連合経済社会局、筑波大学(社会工学系教授)、インドネシア政府(顧問)などにも勤務。1987年6月経済企画庁物価局審議官。1989年6月経済企画庁物価局長。1990年4月~現在、中央大学経済学部教授。1992年10月~2003年9月連合総合生活開発研究所長。1997年4月~1998年3月英国・LSEにて在外研究。専門分野は経済政策論、計量経済学、経済開発論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- パラダイス・マリ